1年目の教師は副担からスタート

何年か前のその初任者は1年生の学年に所属
でも教科の授業時間数の関係などがあって担任ではなく副担ということに
でも1年目だから「担任」のことを学べる機会があるようにした方がいいだろうということになり、ベテラン担任が「では私のクラスで」と引き受け、そのクラスの副担になりました

ベテラン担任は初任者に自分のクラスの担任業務を毎日「今から何をするか、その目的、どのように進めるか」などを説明し、「やってみる?」と聞いて「はい、やってみたいです」と言えば大胆に任せました
もちろん放任ではなく、指導のポイントなどは必ず事前に打ち合わせをするし「少々失敗しても私がフォローして立て直すから」という言葉も伝えています。もちろんその場合でも一緒に教室に行きます。初任者が「自信がないです」と言えばベテラン担任がやるところを見学することもあるし、2人でTTのように進めることもありました

あとで振り返りをしたところなどは教育実習の状態に近かったかもしれません。

副担は授業時数が多いし初任者ということもあり教材研究や授業の準備に時間が必要です
そこへ担任業務が追加になると大変です
だから無理にならないように配慮して、授業準備が間に合わないときは担任業務はお休みにして授業の準備を優先しました

やがて経験が積みあがるにつれて「自信がないです」と言う回数は減り、ベテラン担任との事前打ち合わせの時間も短くなりました
そして翌年、はじめて担任になりました
新しい1年生で ではなく、生徒とのつながりができているからという理由で2年生での担任です

初任者にいきなり担任を任せるのではなく1年間の期間を設けて知識を増やし、学びを深め、経験を積みあげていく
これは理想的な流れにかなり近いと思いました
でもこんな事例は他に見たことがありません
逆に教員不足の影響などで初任者に担任をしてもらうしか方法がない事例はいくつも見てきました

また1年間の学びや経験があっても、別の学年やクラスではそのやり方が通用しないこともよくあります
そんなときにも周りで支えられる体制が大切なので、そのために必要な「余裕」を生み出せるように教員数の確保と業務の削減などを進めてほしいです

教員間の意思統一も大切なことです
「あの担任だけ初任者をうまく利用して楽をしている。自分にもあんな初任者の副担が欲しい」と周りの一部が受け止めるとか、その学校に初任者が複数いた場合に扱いに差が出て不満につながる なんてことがあると職員室内の雰囲気は最悪になりやすいです。本当は初任者にいろんなことを経験してもらえるように事前に準備を進める担任の負担は目立ちにくいかもしれませんが大きいのです。どんなことをどんな形で学んでもらうのか、当人だけではなく周囲の教師も理解しておかないといけないということです。他にも担任から副担の初任者へのハラスメントを防ぐしくみなども必要でしょう
結局、意思統一ができるためには話し合う時間も必要だし、普段からのお互いの理解を進める機会が十分に必要です。つまり教師に余裕が必要なんですよね

病休や急に辞める教師が出て教師の人数が足りなくなるとこの進め方を維持するのは難しくなると思います。教育を、子どもたちの未来を大切にするなら、今すぐ予算を確保して給料を大幅に上げて業務量を減らすなど教員を確保する対応をするべきなんですよね