体育祭の取り組みの裏側
体育祭で熱中症対策をする学校は多いです
気温が高くなる前の5月に実施する
午前中に終了するように競技種目を減らす
テントをレンタルして生徒席に日陰を作る
生徒全員に凍らせたペットボトルを配る
僕はどれも経験がありますが・・・
5月に体育祭を実施するとなるとまだクラス内の人間関係も深まっていない段階なので、クラスの交流が深まるような体育祭にしたいと考える担任は多いです
だから5月の午前中で体育祭を終わるようにするためにどの種目を減らすかの会議では、集団で取り組む種目を優先して残したいと考えます
それに対し、体育祭は体育の授業の一環であり貴重な経験をする機会であると主張する教師もいて、リレーなどの走る種目を優先して残したいと考えます
走ることが中心であれば事前の練習は少なくて済むし用具などの準備も楽です
でも事前の練習がなければその中で生まれる生徒間の交流を期待できません
そこで体育祭では何を重視するのか、何を目指すのかといった意思統一が重要になりますが、そのための長くなることが予想される長時間の会議の時間を確保することは困難です。
また、種目が確定しないと準備物やプログラムの順番の決定、参加人数の計算などができません。さらに体育祭では招集、出発、得点など様々な係があり、教師もそれぞれに分かれて担当しますが前年度のデータはあっても細かい部分がわからないことがあるので、具体的な仕事の引継ぎができるように過去にその係を経験した教師をなるべく同じ係に割り当てるなどの検討も必要です。最近は異動する教師の人数が多くチェックが大変なのです。4月にスタートしたばかりの学校体制で担当者が体育祭に関する提案内容を検討して4月末の職員会議までにまとめる時間も足りません。
体育祭の日程を6月にすれば時間の余裕が生まれそうですが、3年生の修学旅行の日程とも重なることがあって結局余裕がなかったりします
なにより熱中症の危険が増すので意味がありません
これらの要因が絡んだ結果、前年度を踏襲して進めて前年度と同じ反省をすることになるパターンや、体育祭を実施することが目的になってしまうパターンなどにつながりやすいのです
テントのレンタルやペットボトルの配布は予算の確保が難しいことがあり、雨天で延期になったときには店の都合によっては対応ができなくなる可能性もありました。ペットボトルを扱っている店は多いですが、それを凍らせた状態にして届けて欲しいと伝えると500本のペットボトルを凍らせるだけの冷凍庫がないのでと断られることもありました
そんなやり取りをしながらどの店が安いかを探すとか、注文や受け取りの確認など本来の教師の仕事をこなしながら進めていくのは負担が大きいです
そもそもこれは教師の仕事なのか?と疑問を感じながらも誰かがやらないといけないのでなんとか時間を見つけてこなしていく担当者はつらいです
体育祭では卒業アルバムの業者の対応も必要です
事前に雨天の予備日も含めての日程を伝え、当日にはプログラム(順番、何年生が運動場のどこでどんなことをする種目なのかなど)を伝えます
体育祭を見学に来た保護者から「よかったです」と褒めてもらえることもありますが、実はこのようにその裏ではいろいろとあるものなのです
これらは僕が体験したことですが、きっと他にもいろいろとあると思います