教室の座席表と席替えの願い
中学校技術科の教師だった僕は全学年全クラスの授業を担当していたので席替えをしたクラスがあれば、そのクラスの担任から新しい座席表をもらいました。教室の教卓には座席表が貼ってある場合が多いのですが、特別教室ではないので生徒の欠席、遅刻、早退、エスケープなどに気がつけるように、またこっそり授業中に席を変わろうとする生徒もいるからです
席替えをする目的は様々です
クラスの雰囲気を変えるため
授業に取り組めるようにするため
クラス内の人間関係を広げるため
修学旅行や校外学習で班行動をするときに備えて
クラス内の問題を解決するため
リーダーを育てるため
フォロワーを育てるため
クラスの中の誰かを守るため
その他・・・
もちろん1回の席替えの中にこれらの目的の中からひとつだけということはなくて、複数の目的がちりばめられています。だから別の言い方をすれば席替えの「目的」とは「願い」とか「希望」とも言えそうです
班長が会議で座席を考えるのではなくくじ引きで決める場合もありますが、その場合は「くじ引きで決めること」に「願い」が込められています。誰と同じ班になっても協力して係りの仕事や掃除当番に取り組み、授業では教えあえるクラスになる というのもそのひとつですね
教師生活を何年か続けているうちに、座席表を見て班長会議で話し合われた「目的」がある程度見えてくるようになる部分があります。ここはこの生徒のフォロー体制だな とか、ここは新しい交流が生まれるようにかな といった感じです。ですが、すべてを読み取れるとかというとそんなことはありません。
だから新しい座席表を見ながら担任と情報交流ができることが理想です。教師が授業をするにあたって役立つ情報が得られる可能性があるし、そのクラスの新しい座席の「目的」を理解していればそれを達成できるように授業中に何らかの働きかけがなどできる可能性もあるからです
ただ全教科全クラスの分を情報交流するとなると大変です。中学校だと国社数理音美体技家英の教師と情報交流する担任の負担も、また全学年全クラスを担当する教科の教師の負担も大きくなります。だから本当に子どもたちが成長していく環境をきめ細かく整えるためには、教師の人数を増やし、仕事を減らして余裕を生み出して欲しいと強く願うのです
席替えでは一部の班長によって席替えの話し合いを進められて、例えば班長が自分の班に仲の良い人ばかりを集めるような個人的な目的で決められることがあったり、まじめに会議を進めたけど必要な配慮が足りないということもあり得ます
そんな時に各教科の教師が担任とそのクラスへのフォローができるようにするためにも、やはり教師には余裕が必要だと思います
席替えに関連する過去の学級通信の一部をまとめました
班長が班長になる瞬間
https://msensei.blog/2022/04/08/group-leader/
やる気いっぱい! 班長会議
https://msensei.blog/2022/10/25/motivated-group-leader/
START OUT!(取りかかる、企てる)
https://msensei.blog/2022/10/26/start-out/
学校の中の民主主義
https://msensei.blog/2022/04/08/democracy/
最後の席替えで
https://msensei.blog/2023/03/05/at-the-last-seat-change/