仲間とともに   支援学級開き

この学級通信は、2枚に分けて出していたものですが、ブログ掲載に際して生徒が書いた感想の部分を著作権に配慮して削除したので、ひとつにまとめてみました。そのため、分かりにくくなっていることをご了承ください。また、このクラスにいた支援学級在籍生徒はアルファベットで表記しています。

支援学級スタート

 支援学級のスタートに合わせて、毎年支援学級のことや支援学級に在籍している生徒のことを知ってもらう取り組みを行っています。支援学級在籍生徒の保護者からの手紙を読んだりもします。今回の学級通信は、その時に書いてもらったみんなの意見をまとめてみました。

 ※ここに生徒の感想文が、7人分入っていました。
  この時のクラスにダウン症の生徒がおり、
  教室での様子や中学校に入学してからの成長について書かれていました。

 他にも、いろんな人が同じような気持ちを書いてくれています。
 今回の取り組みのときに、〇〇市では昔から障がいを持った生徒と自然に触れ合い、共に成長できる教育に取り組んできたことを説明しました。僕は〇〇市内の小・中学校を卒業したんですが、小学校に入学したときには、支援学級(当時は違う呼び名でした)がありましたから、かなり昔から続いていることになります。そして僕自身はそれが当たり前だと思っていたので、そのことを特別なことだとかまったく感じませんでした。実はその感覚、つまりそのことが「当たり前」だと感じる感覚が大切なんだと思います。
 看護師や学校の先生になる人材を育てる大学で、障がいを持つ人と触れ合う実習をしたときに、どう接していいのかわからずに困っている学生がたくさんいる。というようなレポートを見ると、障がいを持つ生徒と触れ合う経験の有無が「当たり前」の感覚に大きく影響していることがわかります。

支援学級の生徒と触れ合う利点

 支援学級に在籍している生徒たちと一緒に学校生活を送ることで、具体的にどんな利点があるか、少し考えてみました。
 例えば、君たちの中に、将来ハンバーガショップなどでアルバイトをする人がいるんじゃないかと思います。そのお店に障がいを持つ人がお客さんとして来店した場合でも、どう対応すればいいのか適切に判断して行動することができると思います。そして、その方や一緒にいた家族、またその時の様子を見ていた周りの人たちが店に好印象を抱いて何度も来店するようになったら、いいと思いませんか?
 アニメの「アルプスの少女ハイジ」の中に、ペーターの目の見えないおばあさんに、クララが聖書を読むシーンがありました。涙を流して感謝するおばあさんに、歩くことができないから周囲の人たちに支えてもらっているばっかりの自分でも、人の役に立てることがわかったと涙を流すクララ。そういう話があったんですが、同じように障がいを持つ人のお手伝いをすることで、自分自身の存在価値を確かめることができる場合があります。自分で自分自身の価値が見えないとか、価値を認められないっていうのは、すごく辛いことです。それを覆すチャンスが何度もあると考えられるわけで、これは大きな利点だと思います。
 また、最近、スポーツ界で差別的な言動がいくつか大きなニュースになっています。スペインでのサッカーの試合中に黒人選手にむかって投げ込まれたバナナ。アメリカNBAのバスケットチームのオーナーによる人種差別発言。日本でもサッカーで外国人お断りととれる横断幕がありました。それに対して差別反対の意思表示をする人たちの素早い反応や共感の輪が広がっていることも紹介されています。
 おなじように、障がい者に対する差別事件も完全になくなってはいません。障がい者と触れ合う中で共に生きることが当たり前になって、優しい気持ちを持つ人が増えたら、こういったことは減っていくだろうし、世の中全体が暮らしやすくなるでしょう。

触れ合い方を考えよう

 ただ、障がいを持つ人との触れ合い方って難しい面もあるんですよね。こんなことを書いている人たちがいました。

  ※ここに生徒の感想文が、2人分入っていました。
   触れ合う機会を持つのはいいけど、やりすぎは本人の成長にマイナスになるかも や
   支援学級在籍の生徒を利用してふざけているのではないか と書いてありました。

 僕も同じようなことを感じていた部分があります。一緒に遊ぶ。それは大切なことではあるんだけれども、あまりにも時、場所、場合を考えないのはどうでしょうか。また、ふざけが過ぎるようなことはないでしょうか? 
 こんなことを書くと一緒に遊ぶ人がいなくなってしまうんじゃないかと、不安はあります。しかし、YO君は、なかなか自分の意思表示ができないし、どこまでならOKで、それ以上はアウトという線引き(基準)はむずかしいから、やはり周囲がよく考えておく必要はあるんじゃないかと思うのです。
 次の人の文章が、これからのヒントになるのかもしれません。

  ※ここに生徒の感想文が、1人分入っていました。
   クラスの一員として、一緒にいることを嬉しく思うこと と
   自分たちと一緒に学校生活を楽しめたらいいなと書かれていました。