文化祭を振り返って2

拍手のタイミング

 前回の学級通信では、1組の数々の工夫やら努力したことをまとめましたが、では他のクラスが何もやっていなかったかというとそうではありません。2回目のリハーサルと比べて格段に上達しているなぁと感じたクラスがあって、本番直前の上達の割合では1組は負けているなぁと思いました。
 もうひとつ、この部分は1組が負けたと思ったクラスがあります。1年5組です。他のクラスでは歌い終わって伴奏者がジャンジャンジャンとならしてみんなが礼をするときに拍手がありますが、5組だけは歌い終わると同時に拍手が起きました。うまいとはいえない合唱だったかもしれませんが、最後まで大きな声で歌い続けたことが見ている人に何かを伝えたんだと思うのです。だから、自然に拍手が始まったのでしょう。1組ではホリゾントの電飾でどよめきは起きましたが、拍手はジャンジャンジャンのときでした。素直に負けたと、僕は思いました。

1組担任は大忙し

 文化祭の準備期間中、1組の担任である僕はとっても大忙しでした。1年生の曲決めや練習用のCDを用意し、スポットライトの電源プラグを修理し、フットライトの電源プラグと電球を交換し、舞台の上にある集音マイクの電池ボックス内のコードがちぎれていたので修理し、その時に集音マイクがワイヤーから外れていたのを見つけたので固定し直し、2,3年生が劇で使う机やイスと技術棟のイスを体育館に運び、1年生のリハーサルのたびに合唱用のひな段を出して組み立て、文化祭のしおりの原稿を用意し、文化委員に説明するプリント類や体育館内の掲示物を準備し… こんな具合です。
 もちろん、すべてを一人でやったわけではなく、その時々に応じていろんな先生と一緒にやりました。逆に、僕は何もしてなくて他の先生におまかせの部分ももちろんありましたが、ま、とにかく忙しかったです。
 1組の取り組みが本当にすごかったのは、担任がそんな状態で放課後にほとんど教室にいなかったにもかかわらず、合唱のパート練習やホリゾントを制作する様々な作業を自分たちの力でやり遂げたところだと思っています。そこには本物の協力がありました。
 例えば全員が残ってのパート練習が終わった後「次の休みの日に試合があるから、今日はクラブに行ってくる」「がんばれよ」そう会話して、残った人たちはホリゾントの作業を始める。次の週「試合終わったから、今日は手伝うわ」「おう」そんな様子が見られました。
 「誰か職員室まで物を取りに来て」というと自然に誰かが来るし、確認したいことなどがあるたびに僕を探してやって来るんですが、そのメンバーは日によって様々。出来る時に出来る人が出来ることをやる。そこには誰が得をしたとか損をしたとかではなく、『お互い様』の精神が活きていました。僕が目指す理想の人間関係がまさにこれであり、僕にはこれこそが『本物の協力』だと言えるものなんです。
 『本物の協力』には自分と相手のことを理解し、お互いに気遣いもしながら共通の目標に向かって努力をするという非常に高度な精神レベルが必要ですが、それができるクラスにはなかなか出会えません。君たちは、本当によい経験をしたと思います。

目標と能力の話

 文化祭の取り組みの途中で、文化委員に1年1組は文化祭で何を目指すのか、聞いてみたことがありました。答えは「賞を取りたいです」でした。その時に僕が話したことを覚えていますか? 僕は「来年の3年生が、合唱をしたいと思えるような発表にしたい」と言いました。(※この学校では1年合唱、2年劇、3年合唱か劇か選択できました)
 人間って目標をより高く設定しないと、こんなもんでいいやと低いレベルで納得してしまうことがよくあります。そして、そのことで本当の自分の能力を発揮できないままで終わってしまい、そのことがまた「自分の能力はこんなもの」という意識につながって、ますます実力を発揮できなくなってしまう結果になります。
 だから賞をとることよりももっと高い難しい目標を設定することで自分の力を出し切る経験をし、その目標を目指して努力することの大切さを知る。他にもたくさん学ぶことができたはずですが、僕は文化祭の取り組みは単なる行事ではなく、いろんなことを学ぶ場なんだと何度も言ってきましたが、今ならそのことが自然に理解できるのではないでしょうか? 

審査員の方からのコメントを掲載します。
合唱について
・声のバランスがよく、強弱もつけてあった。
・声がどこのクラスよりも出てた。
・女子の声がとても大きな声でよかったと思います。
・めちゃうまくてキレかった。
・工夫しててよかった。声も大きかった。
・はもりがめっちゃうまくてきれいやった。
・めちゃきれい。はもりきれい。TOMORROW感動。強弱うまい。
・ばりキレイ 声が。
・女子の強弱がとても上手でした。
・歌に強弱がついていて上手だった。声も大きかった。他のクラスと違う演出でおもしろかった。
・他のクラスとはちがう歌い方をしてて、歌の強弱がはっきりしててよかったと思う。

ホリゾントについて
・電飾も使われて、時間をかけているのがわかった。
・ホリゾントのクオリティーが高い。
・工夫しているところが伝わった。
・めちゃうまかった! イルミネーションがやばかった。
・花がいっぱいでかわいい。光っててきれい。
・めっちゃこっててきれいやった。最後TOMORROWの文字すごかった。
・きれい。最後感動!めちゃすごい。
・めちゃうまい。イルミネーションやばい。字のやつがよかった。
・絵と歌のタイトルがとても合っていました。アイデアが素晴らしかったです。
・全体的にすごくきれい、花ばたけみたいなやつがとてもきれいで工夫できていた。絵が光ったりしてすごく工夫できていた。
・歌とあっててホリゾントも窓があいてる絵になってた。お花畑が1枚1枚花はってて上手やった。ホリゾントが途中光っててすごかった。