1回目の体育館練習を終えて
先週の金曜日から11月2日3日の文化祭に向けて、特別時間割がスタートしました。2組はその初日に1回目の体育館練習がありました。体育館での練習割り当ては全部で3回しかありません。本当に素晴らしい劇を作るためには、その結果を次に生かさなければなりません。
ということで、今回の学級通信は体育館の練習に関して考えたことなどを書きたいと思います。
いい劇を作ろうという「姿勢」
体育館練習以外に、練習場所として使えるように視聴覚室などの特別教室の割り当てが毎日あります。あの日も体育館練習の前に、部活室の割り当てがありました。時間は50分間です。僕はホリゾントのことなどがあったので、部活室の方はみんなに任せて教室の方の手伝いをしていました。
教室での作業をやっているうちに、まだ15分ほど時間が残っているのに部活室に行っていたみんなが教室に戻ってきました。初めての練習なんだから、役者の立ち位置や出入りする方向など決めなければならないことは山ほどあったはずです。だから少しおかしいなとは思いましたが、みんなやる気を出して頑張ったんだろうと思い直しました。
しかし、体育館での練習を進めていくと何の演技もしないでボーっと立ったままで脚本を読んでいるだけの人がほとんど。しかもセリフは棒読み、声が小さい人も何人もいました。こんな状態なのに割り当ての時間が終了するよりも早く教室に戻ってくるなんて、信じられません。いい劇を作ろうという気持ちが足りない人が何人もいるということでしょうか?
さらに、体育館へ行ってから「早く帰りたい」と言った人がいたことにも驚きました。さっきも書きましたが、体育館の練習はたった3回しかないのに。
1学期の中間テストのときに、反省の文字数と点数に大きな関連性があることを説明しましたね? その後、2組ではテストの反省を書く文字数がすごく増えて、そのおかげかテストの点数の上昇につながっている人も見られるようになりました。これはテスト勉強にしっかり取り組む『姿勢』があれば、考えて反省文を書く態度にも…。そういうことだと思うのです。これと同じように文化祭の劇をいいものにしようという『姿勢』があれば、練習に取り組む態度にも表れてくるはずだと思うんです。
文化祭本番まで、準備ができるのは実質10日。みんな、いいものを作ろうという『姿勢』をきちんと持って、この10日間を頑張ろうよ。
役者はセリフを読もう!
役者はセリフをきちんと読んでください。と言っても、文字をそのまま読めと言っているのではありません。セリフからその登場人物の気持ちを「読み取ってください」と言っているんです。例えば、第4話に出てくる病気の女の子。体育館の練習の時に僕は「もっと間を取らなあかん」と言いました。それはなぜでしょうか?
この少女は、サンタが声をかけても本から顔を上げることすらしないで、声だけで父親でも医者でもないと分析します。この部分から少女が大人に対しての不信感と、自分の価値や人生に対する絶望感を持っていることが「読み取れ」ます。
そんな少女が、サンタと話すことで大人への不信感が消え、生きる希望を見つけるのです。でも安易にサンタに願いをかなえてもらうのではなく、自分で病気に打ち勝つために努力する道を選択するのは、大変な量の精神的エネルギーを必要とするはずです。だからその前に、迷いを断ち切り決断をするための「間」が必要なんです。
また、「もっと長生きしたい」という少女のセリフは、それまで周囲の大人に伝えることもなかっただろうし、もしかしたら自分自身でも無意識のうちに封印していたかもしれない気持ちです。言わば「魂の叫び」なんです。だからここの部分でも魂を開放するための「間」が必要なんです。
このように、セリフからその登場人物の気持ちをきちんと「読み取る」ことができなければ、どんな演技をすればいいのかわからないと思います。唯一「読み取る」必要がないのはボッコちゃん。心を持たないロボットに心の動きはいらないからです。
セリフが少ない登場人物だと、気持ちを読み取りにくいときがあります。そんなときは、他の登場人物のセリフに注目してください。そこから浮かび上がってくるものを見つかることがあるからです。