「心のクセ」

心のクセ

 爪を噛む。貧乏ゆすりをする。ペンを持ったらつい回してしまう。臭いだろうと予想できるのについニオイを嗅いでしまう。そういった「クセ」と呼ばれるものを誰もがいくつか持っているものですが、同じように心にもクセはあります。
 よく考えずに行動してしまい後悔する。すぐマイナス思考になってしまう。こういった「性格」と思われるようなものの中に「心のクセ」が隠れていることもあるんです。
 「心のクセ」の種類はものすごくたくさんあります。すぐに人のせいにする。完璧でなければ許せない。頼まれるとNOと言えない。なども「心のクセ」に分類されたりします。「心のクセ」の厄介なところは、場合によっては周囲の人に大きな影響を与えてしまうこともあるという部分です。

集団の心のクセ

 「心のクセ」は、「集団」に広がることがあります。
 体育祭でよく見られるものは、頑張って競技に参加しても点数が伸びず、「どうせ俺たちは優勝できないよ」という感じでやる気を失ってしまうとか、学年練習ではすごくうまくいったのに、本番では失敗してしまい落ち込んでしまうようなケースです。こういった状況を「士気が下がる」といいますが、そうなると残りの種目でもマイナスにはたらいて点数が伸びず「やっぱり俺たちはダメだ」ということにつながり、ますます結果が悪化しやすくなります。
 だから、スポーツの監督はチームの雰囲気をとっても大切にします。試合の流れをいったん切るためにタイムをとるとか選手を交代させることはよくあります。
 君たちにもできることがあります。部活の試合で負けているときだからこそ声を出すとか、気分を高揚させるために円陣を組むといったことがそうです。「ドンマイ」と声をかけたり「今のプレーはよかった!」とほめたりするだけで、マイナスの「心のクセ」が消えてしまうこともあります。早ければ来月で3年生が引退します。部活の中心は君たちになるわけですから、このあたりのことは覚えておくべきだと思います。

勉強の心のクセ

 勉強に関しても、「心のクセ」がみられることがあります。「自分は勉強が苦手だから」などと決めつけてしまうこともそうだし、勉強をするというしんどいことから逃げて楽な方に流されてしまうこともそうです。このクラスの中にもそんな「心のクセ」を持っている人はいると思います。
 そんな人にクラスの仲間として何ができるか、どうすればいいのか、といったことをぜひ考えましょう。そして、具体的に行動しましょう。そういったことを着実に積み重ねていってクラスの中の雰囲気が良い方向に進んだら、きっと2年1組はすごい結果を出せると思います。
 もちろん、人に頼ってばかりではいけません。自分自身で『しっかりやるぞ!』という強い気持ちを持つようにしましょう。

終わりよければすべてよし?

 「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、『準備や途中経過がどうであれ、最後に良い結果が得られたらそれでいいのだ』なんてごまかすような意味で考えてはいけません。たまたま良い結果が出たとしても、そのことがあまりプラスにならないことって意外と多いものです。
 僕は、「終わりよければすべてよし」の前に「始めよければ終わりよし」ということばがくっつくべきだと思っています。つまり、良い結果のためには用意周到な準備が必要で、準備がきちんとできていたら自ずと結果は良くなる。だから準備をきちんとしましょう。そういう意味で考えるべきだと思うのです。
 この「用意周到な準備」というのが本当に大変で、例えばどういうやり方で勉強したらいいのかがわからないこともあるし、やる気を維持し続けることは難しいこともあったりします。だからと言って、「準備」がいい加減で終わってしまうと良い結果につながりません。
 そんな時こそ、マイナスの「心のクセ」を消すための周囲からのはたらきかけが必要です。一人一人の行動に期待します。