学級通信について思うこと
学級通信は、どのくらい出すか
僕は担任をすることになったら、学級通信は必ず出した方がいいと思っています。
担任としての考えを伝えるため。生徒の考える機会を増やすため。生徒の間の交流を深めてクラスのまとまりを創るため。保護者に学校の様子などを伝えるため。などなど、さまざまな目的や効果があると思うからです。
では、どのくらいの頻度で出すべきなのか?
学級通信を毎日出す先生もいらっしゃいますし、ネットで学級通信の書き方にふれたサイトを見ると、毎週2号出そうとか年間100号を目指せと書いていたりします。ですが、僕は学級通信を毎日出したこともなければ、年間で100号出したことはありません。4月の学級懇談では、「毎日学級通信を出す先生もいらっしゃいますが、僕はそれに対抗して時々出します。」と言って笑いをとったりしたものです。
正直、どのくらい出すことが正解なのか、僕にはわかりません。ただ、もしも僕が無理をして学級通信を毎日出すんだとか、100号を目指さなければならないと考えたりしていたら、自分らしさは失われていたと思います。
学級通信の数と内容
どこかでも書きましたが、僕は、道徳の副読本を読むより僕の学級通信を読んだ方がずっとためになる。と自信を持って言えるような内容のものを書くことにこだわってきました。だから平均すると、1号書くのに2時間ぐらいかかっていました。デリケートな内容であれば、数日かけて完成させることもありました。これでは、毎日出すことは難しいと思います。
さきほど、どのくらい出すことが正解なのかわかりませんと書きましたが、もしかしたら正解はないのかもしれないと思えてきました。クラスの中の小さなことをコツコツ拾い上げて毎日学級通信を出す先生も、気づきや学びも含むような深い内容で時々しか出さない先生も、目指しているものに大きな違いはないと思うからです。
それなのに、学級通信をどのくらい出せばいいのか で、悩む先生がいるのはなぜでしょうか? 保護者や生徒の「目」が原因のひとつかもしれません。年に1度ですが保護者と生徒にアンケートを実施して、その結果を校長との面談で突きつけられることもあるし、面談の場で他の担任と比べられることもありました。そうすると、気にしないわけにはいかないですよね。
何より自分自身で、他のクラスの担任と自分とを無意識のうちに比べちゃうことも影響しているんだと思います。毎日学級通信を書ける自信はないし、深い内容の学級通信を書く自信もない。どうしたらいいんだ? という感じでしょうか。
個性
このブログを立ち上げた関係で、ネットで学級通信についてのブログや記事を読む機会が増えました。中には驚く内容のものがありました。一番衝撃的だったのは、学級通信をあんまり出さない担任に、たくさん出す担任と同じように学級通信を出してほしいという保護者からの声があり、それを理由に学級通信を禁止にした学校があるという話です。ネットの情報は正しいものばかりではなく、本当かどうかわからないものがあるということも承知した上で、でもこれは実際にあり得る話だなぁと思いました。
その学校では金子みすゞさんの「みんなちがってみんないい」という言葉を生徒たちに話したことはないのでしょうか? 親の視点では、わが子の個性を大切にしてほしいと願っているのではないかと予想しますが、教師の個性は大切にしないんでしょうか? などなど疑問が湧いてきますが、同時にこの疑問はさっきの答えにつながっていると思います。
学級通信のレベルアップ
学級通信をどれくらい出せばいいのか、どんな内容を書けばいいのか、担任が自分で決めたらいいと思います。自分がもっとも力を発揮できる形で、学級通信を出しましょう。それが、まだわからないのであれば、いろいろと試してみたらいいと思います。
僕なら、クラスの生徒に「今回の学級通信は、こういう風にまとめてみたけど、どうかな?」などと直接聞いて、その反応や意見を参考にしていくかもしれません。自分が書く学級通信のレベルアップを図る目的だけではなく、学級通信を担任と生徒が一緒に育てる経験を通してクラスをよい方向に動かす立場に生徒を巻き込むという考えです。僕の経験では普段から生徒にこんな形でアプローチをしておくと、行事やイベントがない時期のクラス経営に結構役立つことがありました。
同時に、学校の管理職には教師の個性を大切にして伸ばしていけるような雰囲気や環境をつくっていただきたいです。