学年通信ver ディスカウントしていませんか?

 4月には中学生になったばかりということで緊張感もあり、やる気もあった人が多かったのに、頑張るパワーを失っている人がチラホラと見られるようになってきました。そういった人の中には、ある心の動きが隠れているかもしれません。
 そこで、9月の学年通信で説明した『ストローク』に続いて、『ディスカウント』について説明したいと思います。

ディスカウントって?

 本来、ディスカウントの意味は「値引き」です。ディスカウントショップは、値引きした安い値段の商品を扱っている店のことですが、そのあたりをイメージしてもらえればわかりやすい言葉だと思います。
 さて、人間心理の分野でのディスカウントの意味は、人の存在、価値、能力、気持ち、立場などを低く見たり、軽く扱ったりすることを言います。具体的に言うと次のようなものがディスカウントになります。

逃げる、甘える、劣等感を持つ、萎縮する、本音をかくす、
周囲の人に調子を合わせる、いじける、ひがむ など

 人間は、経験を積み重ねるうちに、自分の限界を自分で勝手に決めてしまうことがあります。今の1年生の人を見ていると、例えば勉強を今までで一番がんばったのに、テストの結果にはつながらなかったということで、『やっぱり自分はダメなんだ』と自分で自分をディスカウントしている人がいるような気がします。自分はそうかもと感じた人は、いるんじゃないでしょうか?

自分をディスカウントしていませんか

 自分で自分をディスカウントしている人は、豊かな未来への可能性を失うことにつながります。本当はもっとできる力を持っているはずなのに、「これぐらいが自分の限界だ」と決めつけたり、「どうせ自分は何をやってもダメだから」とあきらめたりして努力することをやめてしまえば、もう力を発揮することは難しくなります。心のブレーキがかかるようなものです。
 また、本当の限界はもっともっと上にあるのに、目標を低くして楽をしようという人もいます。そういう人たちの多くは、やはり自分で自分をディスカウントしていることが多いです。自分をディスカウントしているから、「自分」に自信を持てなくなって、それをごまかすためにわざと手を抜いたりしているのです。「自分は勉強ができないんじゃない。やらないだけだ。」と自分をだますような形で。
 また、何度も同じ経験をしたり、マイナスやゼロのストロークを繰り返しもらったりしているうちに、いつのまにか自分をディスカウントしてしまうこともあります。ですから、一流といわれるスポーツ選手は、自分が限界を乗り超えてすばらしいプレーをしているところを想像する『イメージトレーニング』を練習メニューに組み込んでいます。そうすることで心のブレーキを取り除き、自分で勝手に決めていた限界を超えて、本来の自分の能力を最大限に引き出すのです。
 1年生の中には、どこかで自分をディスカウントしている人がいるかもしれません。もしもそうならば、あきらめないで努力を続けてください。心のブレーキをはずし、本当の自分の力をすべて出し切ることができれば、もっともっと伸びるはずなのです。

ディスカウントの乗り越え方の例

 勉強を例に説明してみます。
まず中間テストについてきちんと反省をしましょう。例えば「勉強を頑張ったのに結果を出せなかった」という人の中には、『本当にその勉強のやり方でよかったのか?』という反省が抜けていることがあるからです。
 スマホを見ながらやったので勉強に集中できていなかった人はいませんか? 計画を立てずにテスト勉強に取り組んで時間が足りなくなった人はどうでしょう? 今何時かなと時計を何度も見て勉強した時間は気にするけど、勉強した内容や理解できたかどうかについて気にしなかった人は? テスト勉強だけではなく、普段の授業中の態度も反省が必要な人もいますね? このような状況ではテストの結果は伸びにくいです。そのテストの結果を見て自分で自分をディスカウントするなんて、おかしいし間違っていると思いませんか?
 だから中間テストについての反省をきちんとして、期末テストに向けて自分に合ったやり方を見つけて徹底的に勉強に取り組んでみましょう。振り返った時に自信をもって「自分は頑張れた!」と言えたら、それがディスカウントを乗り越えることにつながります。