修学旅行中に大地震が発生した場合の教師用対応マニュアル (案)

 学年全体で行動している時については、校長を中心に対応することになります。ですから、クラス別行動時のマニュアルについてまとめてみました。(背景が白いところは声掛けの例です)

1.事前準備段階

①宿舎に着いたら、できるだけ早く宿舎の人と地震や火災時の避難場所について確認をし、生徒にも伝える。
②宿舎の避難経路を確認しておく。生徒にも確認するよう指示をする。

2.大規模な地震が起きた段階

①姿勢を低くして揺れが収まるまで待つことが基本ですが、落下物、倒壊物などの危険にも注意する。
②屋外、特に山地にいる場合、がけ崩れ、地滑り、落石等の危険のないところへ速やかに移動させる。(場合によっては液状化、地割れなどの可能性もあります)

「落ち着いて。姿勢を低くして強い揺れに備えなさい。」
「上から落ちてきたり倒れてくるものがないか注意しながら、上着やカバンなどで頭を守りなさい。」
「あわてないで、揺れが収まるまで待ちなさい。」
「揺れは長く続くかもしれないから、それまで気持ちをしっかり持ってね」

3.揺れが収まった段階

①人数と負傷者の有無を確認する。必要であれば応急処置をする。
②繰り返し起きる余震にも注意しながら、安全が確保できる広い場所に移動する。屋外にいるときは、バス、または宿舎に向かうことが基本だが、状況によっては地元の人に協力をお願いするなど臨機応変に対応する必要があるかもしれません。
③生徒が不安からパニックにならないように、適切な声掛けをする。

「余震は何度も続くかもしれません。ケガのないように注意をしましょう」
「○○へ移動します。班で助け合いながら行動しましょう」
「落ち着くために、深呼吸をしましょう」
「この地震の被害がどのくらいあるか、今はわかりません。情報が入るまで時間がかかるかもしれません。それまで、気持ちをしっかり持って、お互いに励ます言葉を掛け合いながら乗り切りましょう。」

4.安全が確保できた段階

①本部は、他のクラスとの連絡を試みる。電話等が使えない場合は車を使用するなどして、可能な限り速やかにすべてのクラスの状況を把握する。
 ・負傷者の有無、避難や安全確保の状況など
②本部以外のクラスは、本部または他クラスと連絡を試みる。
③校長は学校や教育委員会との連絡を試みる。
  学校:×××-××××-××××
  〇〇教頭: ×××-××××-××××
  教育委員会 〇〇課:×××-××××-××××
  夜間、休日の場合は×××-××××-××××
④地元の公的機関との連絡は旅行業者にも手伝ってもらう。
⑤テレビ、ラジオなどで情報収集をする。
 ・被害の規模、道路やライフラインの状況、さらに安全な場所へ移動する必要がないか等
⑥水、食料、トイレ、移動手段の確保ができるか確認する。
⑦電話やメールなどで連絡できない場合、しばらくは充電できない可能性を考えて携帯等の電源を切ることも考える。その場合数時間おきに電源を入れて着信がないか確認する。
⑧正しい情報の共有ができるまで、思い込みや勝手な判断をしないように留意する。
⑨生徒の精神的なケアにつながる、適切な声掛けをする。

「○組と連絡が取れました。みんな無事だそうです」
「おうちの方には、学校から連絡が届くようにしています」
「水道が止まるかもしれないので、水の無駄遣いをしないように」
「電気が復旧した時に備えて、スイッチはすべてOFFにして下さい」
「少しホッとするためにお茶を飲んだりおやつを食べたりしてもいいよ」

5.状況が把握できて判断する段階

①学校に帰るのか、その場にとどまるのか、避難所等に移動するのか教育委員会とも相談して判断する。
②生徒にどのように情報を伝えるかも含めて、全教職員で情報を共有する。
③方針が決まったら、速やかに行動する。不要な議論で時間を無駄にしない。