学年通信 ルールを守ることの意味 その2

登校時間とテストの点数

 ある公立高校の先生が、生徒の登校時間とテストの点数について関連があるか興味を持ったので調べてみました。
 余裕をもって早く登校する生徒、ギリギリに登校する生徒、その中間。それぞれの生徒のテストの平均を比べると早く登校してくるグループの平均が最も高く、ギリギリに登校してくるグループが最も低かったのです。
 早く起きることとテストの結果はどうつながるのでしょうか。

 自分のことを自分でできる人は「自立」しています。でも、中にはすぐに起きられずに布団から出るまで時間がかかってしまうとか、何度も起こされてからやっと動き始める人がいます。ギリギリであってもセーフであればそれで十分と考えているのかもしれません。
 それに比べていくら眠くても、毎朝ちゃんと早く起きられる人のように自分をコントロールできる人は「自律」しています。自律している人は、勉強にも自分から取り組むので、成績も上がりやすいのでしょう。さらにがんばった自分をほめる機会が増えるので自分に自信がもてるようになり、さらにやる気が湧いてくるからもっと頑張るようになるのかもしれません。
 「自立」するだけではなく「自律」することができているかどうかは、このようにしてテストの点数に影響していると思いませんか?
 ◇◇中学校では8時30分までに登校することになっています。その2分前の靴箱のあたりには、いつも同じ顔ぶれの人がいることが気になっています。じつはその人たちはすごく損をしているのかもしれません。
 みんなには早起きだけではなく、係の仕事や清掃などやりたくないと感じることがあっても、さぼったりごまかしたりするのではなく、自律した行動ができる人になってほしいです。

ルールを守ること

 学校のルールを守ることも「自律」につながる可能性があると思いませんか? 禁止されているものを学校に持って行きたい。そんな誘惑に負けずに自分の心をコントロールして持って行かないと判断することができたら、それは「自律」だと思うのです。
 今まで学校のルールをきちんと守ってきた人はたくさんいます。その人たちにとっては、それは当然のことだと思っているかもしれませんが、たまにはルールを守っている自分を自分でほめてあげることもあっていいと思います。それがこれからもルールを守り続けるモチベーションにきっとつながるからです。

ストローク

 5月に配った学年通信で説明した『ストローク』を覚えていますか? 人が周囲の人に与える働きかけには、プラス、マイナス、ゼロの3種類あるという話でした。
 誰かが不要物を持ってきたことを聞いたとき、それは周りの人たちにとってマイナスのストロークになる可能性があります。目の前で不要物を見せられた時も強いマイナスのストロークになると思います。表面的には顔色ひとつ変えていなくても、心の奥ではイヤな気持ちがあふれているのかもしれないのです。
 例えば修学旅行で、みんながルールを守って誰も不要物を持っていかなかったとき、それは学年全員にとってとても大きなプラスのストロークになります。自分の学年のみんなが信頼できることがわかり、自分もルールを守ってよかったと思い、そして自分自身がそんな学年の一人であることが誇らしく感じられるからです。逆に、もしもあるクラスだけが不要物を持ってきていたら、どんな影響があるでしょう?
 学年やクラスにこのように影響することがあるから、学校のルールを守ることには意味があることを忘れないでほしいです。