こだわりと次へのステップ
総合学習の通知表
昨日、総合学習の通知表をつけていて感じたことがあります。今学期の国調べなどの取り組みについて、みんなはどう思っているのかを参考にするために、自分自身の評価を書いてもらっていました。すると、『発表』の項目のところでBやCをつけている人がたくさんいたんです。
前回の学級通信で、もっと発表に工夫ができたのではないか、とか、こういうところがもうひとつだったなどと書いたから、きっと自分の発表はだめだったと考えたのでしょう。確かに、君たちの発表にはまだ工夫の余地はあったし、なんと言うかな、そう、未熟な面はありました。でも、きちんとした見本を見せることができていなかったということも書きましたよね? だから、未熟でも仕方がないんですよ。それよりも、注意すべき点や工夫のポイント、そういったことを少しでも理解することができたら、今回の国調べに取り組んだ価値は充分にあると思います。
情熱=こだわり
しかし、5組には本当に真面目な人たちが多いですね。別にAと書いた人がだめというわけではありません。自分の作ったものに正直に自信を持って、あるいは少し自信はないけど、勇気を出して書いた人もいるかも知れません。そんな人もいいと思うし、もっと良いものを作ることができたはずだと、素直に自分に問いかけてBやCをつけた人もいいなと思うのです。みんな真面目に考えているなぁと感じるんです。
いいものができた。もっといいものを作りたい。そういったことの根本につながる心の動きを『情熱』と呼びます。これは、無条件に人を動かすエネルギー源です。「いまどきの中学生は冷めている」なんて表現は、いったい何年前から使われているでしょう。そうじゃないよということを感じられることはとてもうれしいし、そうじゃない人間とふれあうことができることは幸福だと思います。
『情熱』を別の言い方で表現すると、それは『こだわり』になると思います。これではだめだ。より良いものを! と考える『こだわり』を、君たちにはずっと大切にし続けて欲しいと強く願います。なぜなら、気をつけないと、情熱はすぐに冷めてしまうことがあるからです。ま、いいかなどと妥協したり、初心を忘れてしまうことって、誰にも経験あるんじゃないですか? 『こだわり』に「こだわる」ことができたら、心配いらないのかもしれませんね。
次へのステップ
『もっとがんばっておけばよかったなぁ』と考えて、『次こそがんばるぞ』と言う気持ちにつなげて行くことも大切ですが、そのままで終わってはいけません。次へのステップにつなげて行くために、もうひとつ考えて欲しいことがあるんです。
僕は前回の学級通信で注意すべき点などを指摘しました。しかし、指摘したことだけがすべてではありません。他にどんなことができたか。どうするべきだったのか。考えて欲しいことはそこなんです。それもできるだけ具体的に考えることが大切です。よくいるのが『次は頑張ろう』とだけ考える人。でも、具体的なことを何も考えなければ次につながりにくいんです。国調べに関して言えば、今からでも間に合います。ぜひ、「具体的にどんな方法ができたか」を考えてみてください。僕も改めて考えてみました。
〇社会の先生にお願いして授業で使う大きな地図を借りてきて、調べた国の位置を見てもらう。または授業で使う地球儀を班に一個ずつ用意して、国を早く見つける競争をする。そうすれば周辺の国のこともわかるかもしれません。
〇クイズ形式にする。例えば国名、位置、面積などのヒントを示しておき、班ごとに人口の多い順番を予想して並べ替えてもらう。「笑っていいとも」でやっている、順位を足して21になるようにするゲームをやるのもいいでしょう。
〇日本が昼の12時のときに、他の国は何時になるかを調べて時計の文字盤状に並べてみる。
〇それぞれの国の出来事を調べて、日本ではその年にどんな出来事があったかをまとめる。日本の歴史年表をものさしがわりにするようなもんです。
ま、こんなところでしょうか。他にも僕が思いつかない方法がいっぱいあると思います。そこに気がつけるのかどうかは「発想の柔軟性」に関係しています。これは、何度も繰り返して考えているうちに、自然と鍛えられるものです。
そこまで行けば、次のステップはバッチリです。