能力を伸ばすには
オリンピック
今年の夏のイベントと言えば、7月22日の皆既日食ですね。(大阪あたりでは80%ぐらい欠ける部分日食になります) 昨年はオリンピックがビッグイベントでした。
オリンピックって、どうでもいい人にとってはどうでもいいものですが、それに参加している選手たちにとっては、とても大切なものです。大切に思うからこそ、オリンピックに出るための努力を、長い間積み上げてきたのだと思うんです。自分の持っている能力を最大限引き出すためには肉体的なトレーニングはもちろん、精神面でのトレーニングもしなければなりません。健康管理も大切です。うっかり市販のかぜ薬を飲むとドーピング検査で陽性反応が出てしまいます。使う道具やユニフォーム等も最新の技術で作られていて、自分にぴったりと合うものを選びます。
そんな努力をしてきた選手だからこそ、見ている人たちは応援をしたくなるし、精一杯がんばっている選手の姿が、見ている人を感動させるのだと思います。
勉強にしっかり取り組もう
僕は教育相談や学期末懇談の時、勉強に関する話に時間をたくさん取るようにしています。かといって、すべての教科で全員にテストで100点を取れとは言いません。人が持っている能力は千差万別で、多種多様な広がりを持っています。それは当然学力についても言えるわけで、どの教科も同じような点数の人もいるし、得意教科と不得意教科がはっきりしていて点数に大きな差が出てしまう人もいる。それが普通だからです。
でもね、自分が持っている本当の学力を最大限引き出していますか? 本当にやるべきこと、できることをすべてやり尽くしていますか? と聞かれて『はい』と自信を持って言える人が、いったい何人いるでしょう。
オリンピックに出場するような選手は、素晴らしい素質を持っているはずです。そんな選手でも、ものすごい努力を積み重ねなければ自分の限界を極めることができないんですよ。ましてや、まだ中学生の君たちが、勉強のやり方を極め、自分の限界まで力を出し切るなんて、なかなかむずかしいのではないでしょうか。
オリンピック選手があらゆる努力をするように、君たちも勉強に関して思いつく様々な手段をすべてやるべきです。自分一人で解決が難しいようなら、一流選手には一流のコーチがついているように、友達や先生に頼るのもひとつの方法です。実際、二学期の懇談後に出した学級通信で紹介したように、勉強のやり方を工夫してみたら成績があがったと言っていた人が何人もいました。勉強にはどんな方法があるかということも、学習することの一部になるんです。周りの人たちと協力するということは、そういう面でも大切なことなんです。
神経細胞のつながりを強化しよう
運動選手がトレーニングをすると、筋肉の中では筋繊維が少し切れているそうです。でも、切れた筋繊維は休んでいる間に修復されます。運動選手に適度な休みが必要な理由はここにあります。切断と修復が繰り返されているうちに、やがて筋肉は太く強くなるのだそうです。
脳の神経細胞も、勉強するなどの刺激を繰り返されると筋肉のように強化されます。ただし、その際、単純な刺激の繰り返しだと神経細胞のネットワークも単純化してしまいます。前回の学級通信で触れた記憶したことをうまく活用できない人は、そういう状態になっているのかもしれません。
豊かな発想だとか記憶や経験をうまく活用するためには、神経細胞ができるだけ複雑なネットワークになっている必要があります。単純に暗記だけするような勉強方法では、ネットワーク化につながりにくいです。なぜそうなるのか、どうしてそうなっているのか、といったことも『考えながら』勉強しましょう。それが大切なポイントです。
さらに、現在の4組で問題なのは生徒間のコミュニケーションが不足していること。自分とは違う考え方や意見を聞くことでネットワークは豊かになるのに、そのチャンスを逃している。相手にわかるように説明しようとすれば、文章を組み立てなければならないから、自然にいろいろと考えます。それが、いくつもの神経細胞に相当大きな刺激をあたえることになるのに、そのチャンスを放棄している。もったいない話だと思いませんか? もっと考え、もっとコミュニケーションを大切にしてください。