身体のことについて 身体測定

自分の身体が気になる

 体重を測定する前に、少しでも軽くするためにジャージを脱ぐ。身体測定のときによく見かけるシーンです。このように自分の身体について気になるとか、自分の身体のどこかがイヤだと感じている人はたくさんいます。周りの人から見ればどうって事がないようなことでも、本人にしてみればとても気になってしまい、自信をなくしたり積極的に行動できなくなったりしてしまうこともあるし、逆に周囲が驚くような行動をする人もいます。そんな人たちは、自分の身体に対して何らかの基準を持っていて、それを変えられなかったりするんですね。人間は脳(心)をすごく進化させた生物だから、こうなってしまうのも仕方がないんです。
 僕だって、中学生のころはすごくやせていて、太りたいと思っていました。それなりに努力もしたものです。今では念願かなって?太ることができましたが、少し後悔しているところがあるかもしれません。このクラスのみんなの中にも、同じように自分の身体のことで気にしている人がいると思います。もしかしたらかなりの人がそうなのかもしれません。人と比べないようにしなさいと言われても、むずかしいですよね。
 大人になっていくうちに、自然にそういったことをそのまま受け入れられるようになったり、乗り越えることができたりする人もいますが、そのまま大人になってしまう人もいます。この問題は、それぐらい大きなものなんです。

自分をキライにならないで

 人間は身長や体重はもちろん、体形や肌の色や髪の毛などに様々なちがいがあります。みんなそろっていたら怖いです。世の中ってそういうものです。
 そして、様々な違いによって得をしたり損をしたりしています。競馬の騎手になりたいと願っても、身体が大きくなりすぎると騎手にはなれません。大相撲の関取になるには、一定の条件をクリアできるだけの体格が必要です。これらはほんの一例ですが、身体が大きくても小さくても損得はあるのです。世の中ってそういうものです。
 じゃあ標準的な体形がいいかというとそうとも限りません。標準的な体格と顔つきであまり特徴がないために印象に残らなくて、売上が伸びないと嘆いていた友人がいましたから。その友人が言うには、同じ営業所にいる小柄な同僚がたくさんの人にすぐ顔などを覚えてもらって良い営業成績を残しているんだそうです。
 損か得かは、運の要素もあるのかもしれませんが、それだけではないような気がします。他人と比べないようにするのではなく、他人との違いを活用するというか利用するというか、そういうことができた人が得をするのかもしれないと思うのです。テレビを見ているとそんな芸能人がたくさんいると思いませんか?
 だから、自分が人と違うところがあるからって自分のことをキライにならないでください。自分の身体のどこかにイヤだと思う部分があっても、それはかまいません。でも、だからといって自分のすべてをキライになることだけはやめてください。それが他人との違いを活用するというか利用するための第一歩になると思います。
 それから、周囲の人は、自分の身体について気にしている人がいるということを忘れないでください。そうすれば、無意識のうちに人を傷つけることが減らせると思います。もちろん身体の特徴などで他人を攻撃したり冷やかしたりするようなことはやめましょう。身体の特徴は、さっきも書いたようにみんな違っていることがあたり前なんですから。

優しさのあふれるクラスに

 「身体」のことについて、もう一つ書いておきたいことがあります。それは、病気についてです。病気にもいろいろあって、中には一生つき合っていかなければならない病気もあります。毎日薬を飲むとか、定期的に検査や注射をしながら、毎日を過ごしているのです。そんな人は、健康な人にはわかりにくい「つらさ」を抱えているのではないかと思います。
 見た目には健康そうに見えていても、実は… ということもあり得ます。すごく身体がだるくて身体が思うように動かないのにさぼっていると誤解されて、人間関係のトラブルにつながることもあるかもしれません。でも、普段から周囲の人のさりげない優しさがあれば、そんなことにはなりにくいと思います。
 ぜひ、このクラスをそういった優しさのあふれるクラスにしてください。