ハンターゲーム と 勉強の話

消費税の計算

  ※この学級通信は、まだ消費税が5%だった2010年に書きました。

 以前、家で家族と一緒にテレビを見ていた時のことです。その時に見ていた番組は「ネプリーグ」といってクイズ番組のようなバラエティ番組でした。
 その中で、ある商品を購入した時の消費税額を計算する問題が出ました。僕の子どもたちは商品の代金に0.05をかければ答えが出るというところまではわかるんですが、暗算をしようとするとややこしくて結局電卓を取り出そうとしました。そこで、僕は「商品の金額を半分にして10で割ればいいねん」と教えてあげました。ここまで読んだみんなは、「商品の金額を半分にして10で割る」ことの意味がわかりますか? 僕の長男は少し考えてわかったようですが、まだ小学生の長女と二男はわからないようでした。
 そこで、「金額を半分にすればそれは50%ということやん? それを10で割れば5%になるやん。0.05をかけるよりも、暗算で計算しやすいと思うけど?」と説明をしてやりました。ようやく理解したみたいで、電卓なしでも答えを出すことができました。

勉強することで伸びるもの

 授業で学んだことをしっかり覚えておくことは大切です。しかし、なぜ大切なのかについてよくわかっていない人が多いような気がします。すぐに「こんなん、将来何の役にも立たへん」と決めつけて、勉強をがんばることから逃げようとする人もいます。
 確かに、学校で習ったことすべてが、今後そのまま役に立つかと聞かれると答えるのにちょっと困ってしまいそうです。でも、本当は役に立たないことはひとつもないと僕は思います。それは、様々なことを学ぶことで何かが伸びていくからです。この場合の「学ぶ」は、単なる丸暗記ではなく、なぜ、どうしてそうなるのかというように自分で考えることでなければいけません。そういったことを積み重ねていくことで『理解力』とか『応用力』と呼ばれるものが鍛えられるんです。これらは目に見える形でグングン伸びていくものではないし、成長を実感できることは少ないからつい見逃されてしまうようです。
 でも、ふとしたことがきっかけで自分自身の『理解力』に気がつくことがあります。さっきの消費税の話なんかもそうです。「商品の金額を半分にして10で割る」と聞いてすぐに理解できたかどうかで自分の『理解力』に気づいた人がいるかもしれません。

ハンターゲームで

 先週の金曜日の特活の時間に、1組では「ハンターゲーム」をやりました。説明を書いてある用紙を配っていきなり始めたんですが、最初のうちは「何これ」とか「わからへん」を連発していた人が結構いました。それも当然なんです。あの説明の文章は、わざとわかりにくいように少しややこしく書いてあるからです。そのうち『理解力』のある人が理解し始め、さらに班でお互いの意見交流を進めていくことで『班としての理解』が進み、ゲームを進めていくことができました。
 『理解する』ためには、グループで話し合うってことも重要なポイントになります。たった一人だけでは早合点や誤解などが起きてしまう可能性が高くなりますが、何人もが一緒に考えることでその可能性をかなり低くできること。様々な見方や考え方を総合することでより深く理解できるとともに、より有効な対応ができる可能性が高くなること。自分と違う意見に触れることで『理解力』とか『応用力』がより鍛えられ、その後早合点や誤解などが減ること。などが理由です。ですから、文化祭で広がりや深まりを見せた1組の中の人間関係を、もっともっと大切にして下さい。まぁ、2回戦目を始める前に、各班で話し合う時間を設けた時の様子を見ていたら、「杞憂」に終わりそうですが。
 さて、何ヵ月か経ってから、もう一度同じプリントを配ったらどうなるでしょうか。おそらく、今回よりももっとスムーズに始めることができて、さらに高度な対戦が期待できるでしょう。人間は経験を積むことで成長できるからです。今回の学級通信の文章を読んでいて自分には理解力が足りないなどと少し落ち込んだ人がいたら、そのことをしっかりと覚えておいて下さい。まだまだこれからの努力しだいで、もっともっと成長できるんです。
 その可能性があるってことが、人間のすばらしいところなんですから。
 (裏面にハンターゲームの結果をまとめておきました)