学年通信ver どんなクラスになってほしいか
長所を活かそう
『あなたの長所を教えてください』と聞かれたら、すぐに答えることができますか? すらすら言える人もいると思いますが、なかなか言えない人もいます。
以前『自分には長所がないので、教室に掲示する自己紹介用紙の長所を書くところは空白のままでいいですか』と聞いてきた人がいました。それに対して、みんなならどう答えますか?
先生は「本当に長所がない人なんて存在しないです」と言いました。
いろんな性格の人がいていろんな能力を持つ人がいますが、それを何らかの形でクラスのために活かすことができたら、それはまちがいなく長所です。おとなしい人も元気な人も、作業が早いけど失敗することもある人もゆっくりだけどていねいにする人も、それぞれのやり方で、そしてほんの少しでもかまわないから、クラスの誰かのために努力できたら、クラスの誰かのために役に立てたのなら、それは立派な長所です。ぜひたくさんの人が新しいクラスの中で長所を活かして欲しいと思います。
どんなクラスになってほしいか
先生たちはこの学年のどのクラスも『クラス全員にとって楽しいクラスになってほしい』と思っています。これは、何の問題もないクラスになってほしいということではありません。1年間同じ教室で過ごしているうちに必ず問題はでてくるはずです。その問題が出てきたときにきちんと気がつくことができて、その問題を無視したり見えないふりをしたりするのではなく、きちんと取り組んで解決するために努力できる。そういうクラスになってほしいのです。いくつかの問題を解決していったとき、いつの間にかクラスはみんなにとって楽しいものになっていると思います。そしてどのクラスもそんなクラスになったら、学年全体がみんなにとって楽しい学年になっていると思うのです。
この学年にはたくさんの仲間がいて、ひとりひとりがちがった個性をもっています。みんな同じだったら、それは怖いことです。似ている個性はあっても、やっぱりみんなちがう。それはあたりまえのこと。そのひとりひとりちがう個性を、クラスの中で活かしてほしいと思っています。
クラスの様々な場面で個性を生かしている様子を繰り返し見ていると、それぞれの個性をお互いに認め合い、そのまま受け入れることができるようになります。そうなると全員がクラスの中に自分の居場所があると感じるようになります。そんなクラスはどんなクラスか、もうみんなにはわかりますよね。
係の仕事と清掃をていねいにやると
クラスのためにすぐに取り組みやすくて、周りから努力していることがわかりやすいのは係の仕事と清掃だと思います。だから決められた仕事をさぼらずていねいにやることを心がけましょう。小さな「できた!」の積み重ねは自分の自信につながるし、もっと努力しようと思えるようになります。
人間のおもしろいところは、誰かが頑張っていると周りの人に「自分も頑張ろう」という意識を芽生えさせることがあるんですね。まるで伝染していくようでクラスや学年全体の雰囲気がよくなります。またいつも努力している人がいると周りの人の心にその努力を続けている人に対して「信頼」が生まれます。これはなかなか手に入りにくい、とても貴重な財産です。他にもいいことはいっぱいあります。
ひとりひとりが係の仕事と清掃をていねいにやることを期待しています。
これは下の学級通信を学年通信用にリメイクしたものです。
どんなクラスにしたいか
https://msensei.blog/2022/04/10/to-what-class/
月末に出す学年通信ではなく、清掃や係の仕事などが本格的に始まるタイミングに合わせて、生徒に訴える目的で4月の2週目に出した学年通信なので翌月の予定を載せる必要がなく、その分文章の量は多くなっています。