学年通信 ルールを守ることの意味 その1
ルールが存在するということ
子どもが関係する事件や事故がおきた時、「学校の指導はどうなっていたのか」が話題になることがあります。
生命を守るために。人権や個性を守るために。など、世の中にはさまざまな目的でさまざまなルールがあります。人間としてまだまだ未熟な子どもたちに、そういったことをきちんと教えることはとても大切なことだし、また、必要なことです。学校にはその役割をきちんと果たして欲しいという期待が大きいから、「学校の指導はどうなっていたのか」が話題になるのだと思います。
すべての生徒が楽しく、安全に、安心して学校生活を送れるように学校にはルールが存在します。もしも、その指導に従わない人がいたとしたら、どうなるでしょう。場合によっては、誰かが危険にさらされるとかイヤな思いをすることになってしまいます。それは避けなければなりません。みんながルールを守ることが大前提なのです。
広く大きな視点
例えば体育の授業で球技をしている時に数人がふざけてルールを破ったとしたら、その人たちは楽しい気分になるかもしれませんが、その他の人たちはイヤな気持ちになると思います。もしもプロのスポーツ選手が同じようなことを繰り返したら、他の選手たちや観客やファンの怒りとか冷めた気持ちが広がって、そのスポーツの人気が下がってしまうなど大きな影響につながるかもしれません。オリンピックや国際大会に出ることを夢見て努力をしてきたのに、オリンピックの種目からそのスポーツがなくなるとか国際大会の出場資格を失うようなことにつながるかもしれません。
ルールを守ることと自分たちの行動について、もっと広く大きな視点で見ることが必要だと思います。
ルールを決めることについて
例えば不要物について細かく決める必要なんてないんじゃないかと考える人がいるかもしれません。でも、家庭や個人によって考え方や感じ方には大きな差があって、意見をまとめてひとつのルールを決めるには大変な時間と労力が必要です。
さらに、そのルールはわかりやすいところで線引きしないと、どんどん細かいところまで決めなければならなくなってしまうという面があります。そうなるとルールを覚えるだけで大変だし、想定していない状況が出てくると判断に困ることがあります。
時々ルールの抜け穴を探すような人がいますが、みんなにはそんな生き方ではなくルールがなくとも堂々と胸を張れるような生き方を目指して欲しいと思います。
ルールがあるのなら、ぜひ、ルールを破る人ではなく、守る人になってください。
同時に、人権を守るためなどの理由で変更した方がよいと気が付いたルールがあれば、きちんと提案して話し合って変えていけばいいと思います。
信頼のこと
ニュースを見ているといろんな事件が起きていて「人を信頼する」ことがむずかしい世の中になってきたと感じます。でも、だからこそ信頼できる関係を大切にしたいと思います。だって心から人に信頼されたと感じた喜びや、本当にお互いに信頼できる友人を得たときの安心感といったものは何物にも代えがたいものですから。
誰かのことを一方的に信じることはカンタンです。でも、周囲の人に信じてもらうのは難しいものです。時間をかけて小さなことをいくつも積み重ねないと、周りの人たちの心の中に「信頼する気持ち」は生まれにくいからです。また何年も積み重ねてきた「信頼する気持ち」はちょっとしたことで崩れやすいという性質があるからです。
◇◇中学校に入学してからもうすぐ2年になろうとしています。この約2年間を振り返って周囲の人から信頼を得る言葉や行動を積み重ねることはできていますか? まだ十分ではない人は、さっそく今日から努力しましょう。
先生たちはこれからのみんなに期待しています。