もっと上を目指そう

予想問題に取り組んだ?

 今回の技術のテストを返す時、「本当に予想問題をやった? テスト範囲のプリントに載せているアドバイスをちゃんと見た?」という話をどのクラスでもしました。なぜなら、予想問題に出ていた問題やテスト勉強のアドバイスにそった問題なのに答えられていない人がたくさんいたからです。予想問題をやったつもりでも実際にはきちんと勉強できていなかった人が多かったのではないかと思うのです。
 また、テストの前日の放課後に、予想問題に取り組んでいるみんなの様子を見ていて僕の感じたことを話しました。配られた予想問題をとりあえずやるだけやったらあとはおしゃべりばかりしている人もいたし、あまり自分で考えるのではなく、答えを写すだけでやったような気分になっているような人がいたからです。どうして「もっと上を目指そう」と考えないのでしょうか。
 その反対に「ここはこうやって解くんだよ」といった感じでとても自然に良い雰囲気で教えあっている人たちもいたので、これからもそういったことが繰り返されていくとしたら、その差はいつのまにか大きくなってしまうだろうなぁと思いました。

ある中学校の予想問題

 この学級通信の裏を見て下さい。これらは同じ市内の別の中学校の予想問題がたまたま入手できたので、縮小コピーして貼り付けてみたものです。内容を見たら同じ中学1年生の予想問題だとわかると思いますが、みんなが先週やったこの〇〇中の予想問題と比べて大きな違いがあることに気がつくと思います。  ※著作権などに配慮して、扱いません。
 まずその量。〇〇中ではB5サイズですが、この中学校ではその倍のB4サイズ。サイズが大きい分、問題の量がたっぷりあるように僕は感じるのですが、みんなはどうですか? さらに、その内容にも大きな差があるように思います。これならそれまでに勉強したことがどれくらい身についているかをチェックするとか、勉強不足の所を補うといった形で役に立ちそうな気がします。
 どちらも同じ市内の中学1年生が作ったものなのに、この大きな差はなぜ出来てしまったんでしょうか?

もっと上を目指そう

 日本では「横並びの意識」がとても強いと言われます。例えば、就職面接のときの服装がそろっていたり、前日のTV番組を見ていないと友達との会話についていけなかったり、そういった事例をみるとそれは大人でも子どもでも同じようです。
 最初から自分で考えて準備をするよりも前例をもとに準備を進めていけば無駄が省けるし、とりあえず無難なので様々な意味でとても楽です。また、「目立つ」ことを恐れて無意識のうちに周りを見て、自分を周囲に合わせることで周囲から攻撃されないようにしようとか、自分だけが孤立してしまうのを未然に防ごうとする心理が働くなど、その原因はいくつもあると思います。しかし、それが今、就職して社会に出て行くときに大きな壁になっていることを、みんなは知っていますか?
 「横並び」の考え方は、適当にほどほどの力を出していればいいのでとても楽です。逆にしんどい思いをしないで楽をしたいから、「横並び」の道を選んでいる人もいるかもしれません。そんな「もっと上を目指さない」人は、やる気がないと見なされてしまいます。企業にとって、やる気がなくて自分で考えて行動できず言われたことしかしないような人物は社員として価値がなく、従って採用試験に合格させられないということもあります。
 今年の就職に関する情報でとても目立つのは、日本で働きたいとすごい意欲を持ってやってくる外国人の存在です。教えたことをそのままやるのではなく、もっと工夫できることやもっと効果的なやり方を考え、提案し、実行していく人が多いので、今年の採用者予定数の8割を外国人にするというような企業が増えていて、ますます日本人の就職内定率を下げる結果になっています。
 予想問題の話に戻します。今回の予想問題を作った人たちは、おそらく〇〇中の過去の予想問題のイメージに無意識で合わせていると思います。それが結果として大きな差につながっているのだと思います。このままでいいですか? 予想問題だけではありません。掃除でも係の仕事でもクラブや勉強法でも、これからはもっと良いものにしようという意識をしっかり持って取り組んでください。