未知の世界への挑戦
奈良で
先日、休みの日に家族を連れて奈良に行きました。月ヶ瀬というところで五分咲きの梅を見てから奈良公園に移動し、子ども達に鹿や大仏様を見せてきました。奈良公園には海外からの観光客や卒業旅行らしき若者達、それに我が家のような家族連れがいっぱい来ていました。
あちこちに落ちている鹿のフンをよけながら、土産物店を見て回ったり、池のコイやそこら中にいる鹿にえさをあげたりしながら、本当にゆったりした一日を過ごしました。その途中、何人もの幼児が泣き叫んでいる場面に遭遇しました。ある子は松ぼっくりに夢中で、顔を上げたら目の前に鹿がいてびっくりして泣いていました。別の子は鹿せんべいを買ってもらって喜んでいると、いつのまにか鹿せんべいを狙った鹿に囲まれていることに気がついて恐怖のあまり泣いていました。他に服をなめられたとか、鹿が近づいてきたとか、とにかく鹿にまつわるいろいろのために、幼児の鳴き声大合唱って感じでした。
しかし、我が家の子ども達は平気です。一番下の4歳の息子も泣くどころか鹿に頭突きをされて喜ぶ始末。今まで生きた動物に触れる機会をつくるようにしてきたからでしょう、我が家の子ども達は鹿という動物は恐れるものではないと知っているんです。これは『学習』の結果です。たった4歳でも、機会があれば何かを学び、ぐんぐん成長しているんです。
未知への恐怖を減らせ
身体も脳も未発達の幼児でさえそれなりに学習し、成長して行きます。幼児よりもずっと大きな器(脳)を持つみんななら、もっと効率よく学習できるんじゃないでしょうか? 幼児が学習することで「鹿」を怖がらなくなることからわかるように、人間は学習して知識を得ることで、未知への恐怖を減らすことができます。みんなも、学習することで恐怖を減らすことがきっとできるはずです。
1年後の受験と言う未知の世界への恐怖は、多くの人が持っていると思います。その恐怖の中身は不合格だったらどうしようとか、いろいろあると思います。でも、その恐怖の何割かは今まで経験したことがないから、わからないことに起因する部分も含まれていると思います。つまり、進路について学習して正しく知ることで、受験についての恐怖を減らすことができるのではないかと思うのです。
以前、大阪府公立高校前期入試の問題を教室に持っていきましたね? 過去の入試問題を見てどんな問題が出るかを知れば、これからどんな勉強をすればいいのかわかります。それだけでずいぶん楽になると思います。
◇◇中学校を卒業後に進む学校についての情報を正しく知ることも大切です。特に私立学校では受験科目や入試の日程などが違います。自分の得意な教科のバランスによっては3教科入試か5教科入試かで有利不利が変わります。他に高校ではどんな生活をするのか。専修学校や専門学校と高校の違いは何か。高等専門学校を卒業するとどんな資格を得られるか。などなど、以前説明したプリントにも書いてあることもありますが、学ぶべきことはまだまだあります。
より具体的に知ることができるように、先生達も応援体制をとります。3年生になると大量のパンフレットが送られてくるので、それらを教室に置いたり、数が多いものは全員に配ったりします。部数が少ないものなら職員室横の進路室で自由に見ることができるようにします。体験入学などの情報もどんどん流しますから、機会があればできるだけたくさんの学校を実際に見ておくといいと思います。
人間関係も学ぼう
去年の4月、担任が僕だと言うことで、がちがちに凍りついていた人たちがいましたね。一年間一緒に過ごしているうちに段々わかってきて、今では解凍できたって感じです。自分の周囲に存在する人間のことを理解することも学習ですから、僕のことを理解して受け入れるということでみんなは成長しているはずなんです。ぼくも、みんなからいろんなことを学び、成長できました。そういう点ではすごく感謝しています。
昨日の学級通信で新しいクラスの不安について触れましたが、きっとまたこんなことがあると思うのです。新しいクラスはどんなクラスかということも『未知の世界』ですが、今まで人間関係についていっぱい学んできたわけですから、恐怖を感じる必要はないと思うのです。逆に新しいクラスの誕生は、さらに人間関係を学ぶチャンスが到来したと考えるべきです。
みんな、自分に自信を持って、新しい道へと進んでください。
僕からの2年5組へのメッセージは、これにておしまいです。