学年通信 相手を思いやるこころ を 大切に Long version
ホットドリンク
冬のある寒い日の夜に、駅で待ち合わせをしていたカップル。ところが、男性は急に予定外の仕事が入って約束の時間に30分ほど遅れることになり、その連絡が入りました。
「30分か、仕方ないな… このまま待つか」とそのまま駅で待つことにした女性に、さらに男性から連絡が入りました。
『ホームに自動販売機はある? そこでホットドリンクを買っておいてくれない? なるべく大きいやつ。種類はなんでもいいから。』
「きっとのどが渇いてるんだ」と思った女性は、言われたとおりに一番大きなホットドリンクを買って、それを両手で持ちながら男性が来るのを待ちました。
やがて『待たせてごめん』と現れた男性に「これでよかったかな?」とホットドリンク出すと『うん、ありがとう』と言って受け取りました。それから女性が「ごめんね、待ってる間に少し飲んじゃった」と言うと『もちろんいいよ。もっと飲む?』「ううん、大丈夫」『わかった。』というやり取りの後、男性はそのままホットドリンクをポケットに突っ込んで飲もうとはしませんでした。
女性は「あれ? のどが渇いてたんじゃないのか。じゃぁ、なぜホットドリンクを買ってと言ったんだろう?」と不思議に思いましたが、少し考えて「そうか、そういうことか」と男性の考えたことを理解して、こころがとってもあたたかくなりました。
さて、ここまで読んだみなさんは、この男性の考えたことがわかりますか?
思いやりのこころ
真冬の寒い夜に駅で待つ女性のために、少しでも寒い思いをしないようにと考えて、男性は女性に飲み物を買ってほしいと頼んだのです。大きなホットドリンクなら、女性の手をしっかり温めることができます。男性の思いやりのこころを理解した女性は、手だけではなくこころもあったかくなったのでした。
このような思いやりのこころを、2年生のみんなが持ってくれたら、学年全体の雰囲気はすごくいいものになると思いませんか?
個人のものを隠されたり壊されたり、また、しょうもないちょっかいを掛けられるなどしてイヤな思いをする人をなくすことができるでしょう。勉強が苦手だから先生の話をしっかり聞きたいのに、授業に遅れる人がいて困るという人もいなくなるでしょう。悪口を言った、言わないが原因で起きる人間関係のトラブルもゼロにすることができるのではないでしょうか。
また、以前性教育で学んだ「プライベートゾーン」の話も、相手に対する思いやりのこころがあればイヤな気持ちになる人も、イヤな気持にさせる人もいなくなるはずです。
思いやりを受け止めるために
もうひとつ、みんなに考えてほしいことは、男性の思いやりに気がついて正しく理解できた女性のこと。
相手から自分に対しての思いやりを、そのまま受け止めることは簡単なようで難しいものです。気が付かないうちにいつの間にか思い込み、誤解、勘違いといったものが入り込んで、理解や判断を惑わせるからです。また、受け止める側も同じようなレベルの思いやりのこころを持っていなければ、相手の考えていることに気がつきにくいことも難しくしている原因のひとつです。
ということは、もしも、この2年生全体に思いやりをあげたり受け取ったりがあるという状態になったら、それはめちゃくちゃすごいってことですよね?
この学年に、思いやりのこころがいっぱい広がるようになるといいなぁ。