球技大会 と 席替え
球技大会と天気
昨日、2年生はドッジボール大会をやりました。昨年もまったく同じ企画をしたんですが、無常にも雨が降って百人一首大会に変更となりました。1学期の宿泊行事のときにも、1日目の午後、砂浜でドッジボール大会が企画されましたが、やはり雨で集会所でのレク大会に変更となりました。
一部では、「この学年はドッジボールを企画すると雨が降る」と言う話が出ていました。「雨男か雨女は誰か」と推理を始める人もいたし、挙句の果てに「雨が降ってほしい時にはドッジボールを企画すればいい」なんて話も出ていました。そんな状況だったから、今回は万全を期して、水曜日が雨だった場合には金曜日を予備日とするように計画を組んでいました。ところが数日前の週間天気予報では、水曜日も金曜日も雨。やっぱり、ドッジボールは無理かなぁって思いが脳裏をよぎりました。でも、こういうのを三度目の正直と言うんでしょうか。すごくいい天気で、楽しくドッジボールができました。
球技大会優勝
昨日行ったドッジボールは、普通のドッジボールじゃありませんでした。コートは円形で、そのコートを三分割して、一度に3クラスが対戦するというもの。ずいぶん昔に、変則ドッジボールの一種として円形コートは本で読んだことがありましたが、実際にやったのは昨日が初めてでした。本では2チームの対抗戦用ということだったのに3チームの対抗戦にして、さらにボールを2球使うというアレンジが加えられていて、試合を始めてみるとすごくあわただしいけど、見ている人もかなり楽しめました。
あてたりあてられたりを繰り返して何度もコートの中と外を行ったり来たりしている人。一度もボールに触れることなく、ただ逃げ回っていた人。誰かを当てて中に入った瞬間を狙われてまた出て行くことになった人。油断している人を見つけては、まるでスナイパーのようにボールをぶつける人。遠くに飛んで行ったボールを拾いに行ってばかりの人。そういえば、第4試合の女子のコートでは、一時的にボールが3個になってしまうという、とても不思議なことも……
僕は審判の割り当てがあったので、5組のすべての試合を見ることはできませんでしたが、5組はなかなかうまく試合を運んでいたように思います。詳しく作戦を伝えることができなかったので、どうなるかと思っていたんですが、5組に有利になるように他のクラスにパスを出したりするなど、自分たちで考えて2個のボールをうまくコントロールしていました。目の前の相手を全滅させることもありました。
全部で5試合。なんだかんだであっという間に終わった感じでした。閉会式で結果発表を聞くと、なんと5組は優勝していました。素直に喜びを表現する人が少なかったような気がしますが、まぁ、発表があまりにもさらっとしていて、すぐには状況が飲み込めなかったことと、優勝したことよりも、楽しめたことのほうが印象に残った人が多かったからでしょう。
席替えと支え合い
球技大会のあと、2年5組の最後の席替えをしました。その前に、授業中にうるさくなってしまうのではないかという懸念が一部で出されていたことについて、全体で話をしました。最終的にはその班の班長がきちんとやる!ということで、最終改定案のまま席替えをしました。
5組の特徴の一つに、班長が出した席替え案についてきちんと意見が言えるところがあります。自分のワガママを言うのではなくて、クラス全体のことを考えて発言できる人がいるんです。目立たないかもしれないけれども、そういう人たちがクラスの雰囲気を作って行くことがよくあるんです。だから、班長は何度も話し合いを重ねなくてはならなくなってしまいました。
でも、班長だけに任せてしまうというような、ある意味『無責任な』態度を取るのではなく、班長たちと同等にクラスのことを考える人が存在するってことは、すごいことだと思うし、そんな人がごく自然にクラスの中に存在できるってことも、実はすごいことなんだと思います。
前日の午後の段階での天気予報は、水曜日は午後になると雨が降り出すという内容でした。そこで、先生たちは水曜日の朝の天気予報で、やはり午後は雨だと言うことになっていたら、2時間目と5時間目を入れ替えようと考えていました。他の学年の授業にもできるだけ迷惑をかけないようにしながら、コートの準備はどうするかとか、テスト前なので授業のカットは絶対にできないから、どのように割り振ればいいかなんてことを考えて準備をしていました。結局その準備は必要ありませんでしたが。
また、昨日の放課後、クラス独自の予想問題を作ってそっと持ってきた人がいました。教室に残って、音楽の予想問題を3枚も作っていたのです。
学年のために、またはクラスのために、こういった行動をする人の存在を知ると『人はお互いに支えあって生きている』ということが納得できてしまいます。見えるところや知らないところで頑張る人たちがいる。君たちも、先生たちもお互いに支えたり支えられたりしながら生活をしているということです。支えられていることに感謝をし、支えることに喜びを感じるような、そんな心の持ち方を忘れないでほしいです。
昨日決めた係の仕事分担なども支え合うひとつの形です。だから、さぼらずきちんと責任を果たしましょう。