NASA実習の結果 まとめ
NASA実習
2組ではぴよぴよ大学入学試験に続いてNASA実習に挑戦しました。これは、月で遭難したときに残された品物に、脱出のための重要度に応じて順位をつけるという課題で、ぴよぴよ大学入学試験と同じように班での「協力」がきちんとできればメンバーがバラバラの時よりも良い結果が得られることを体験的に学んでもらおうというプログラムです。
今回は、まず個人で考える前に、班でどのように取り組むかを相談する「作戦タイム」を3分間取りました。それをもとに個人で考え、次に班で話し合って班での考えをまとめてもらいました。今回は考える時間がたくさん必要だったので、正解を発表した段階で終わっています。そこで今回の学級通信で、結果をまとめてみました。さて、結果はどうだったのでしょうか。
「①メンバーの点数の最小値」は、班の中で最も成績の良かった人の点数です。正解との誤差が小さいほど良かったわけで、22点という驚異的な点数を取った人がいました。
「②メンバーの点数の平均値」は、その班が持っている能力をあらわしています。過去には大体40~50点ぐらいでしたが、2組も同じような結果になっています。
「③班の点数」は、班としての成績です。24点だった1班と5班がトップです。
※このクラスの時のデータが残っていなかったので、下のデータは別のクラスものです。すみません。

班で考える効果
「④グループ効果」は、班の決定を考える時に、討論によってどれぐらい班の能力を引きあげることが出来たかをあらわしています。この数値がプラスになれば討論することで班の能力をUPさせ、平均を上回る結果を引き出せたということです。また、この数値が大きいほど討論の効果があったことになります。
2組では、多少差が出ましたが「作戦タイム」の効果があったのか、すべての班でプラスになりました。以前担任したクラスで23.5という結果を出した班がありますが、今回の1班はそれを凌ぐ成績です。
「⑤人的資源の活用」はメンバー個人の能力、特に最も個人成績の良かった人の能力を班としてどれぐらい活用したかをみるものです。
「良い討論ができたかどうか」の条件の中に、メンバーひとりひとりの意見をどれだけ引き出せたかがあります。今回のNASA実習では、班の中で最も成績が良かった人の点数と、班の点数とを比べることでそのあたりを見ることになっています。それが「⑤人的資源の活用」なんですが、結果を見ると4つの班でマイナスになりました。
きちんと『話し合う』って簡単なようで結構むずかしいものです。本人たちはしっかり話し合えたと思っていても、実は意見を出し尽くせていなかった。ということもよくあります。だから大切なことであればあるほど時間をかけて話し合う必要があるし、討論の進め方に慣れるためにもきちんと話し合う「経験」が必要です。今の君たちにはこの部分が不足していると僕は感じています。
討論がうまくできてメンバーの意見を引き出すことができると「①メンバーの点数の最小値」、つまりその班の個人の最高得点を上回る班の成績が出せることもあります。もう一度「⑤人的資源の活用」のところを見ると、2組の場合5班がこれを達成できました。 『三人寄れば文殊の知恵』の状態を作り出すことができたのです。
発想力を大切にする雰囲気
NASA実習では、月に関する知識も大切ですが、残された品物に関して本来とは違う使い方を思いつくことができるかという「発想力」も大切です。例えばピストルをジャンプした時の推進力に使おうなんて発想は、全員ができるものではありません。そのある意味大胆な発想を受け入れる雰囲気がなければ、思いついたことが言いにくくなります。つまり、いろんな考え方を大切にする=個人や個性を大切にする という雰囲気が班の中になければ、班の力を引き出すことはとても難しいのです。自分とは考え方がちがう、だからムカツクといったようなことで「いじめ」をする人がいますが、それが集団にとって大きなマイナスになることは、このことからも分かると思います。
物事をさまざまな角度から見て深く考え、新しい発想を引き出しながら、グループのメンバーと協力して課題を解決できるような人材を多くの企業が求めています。今回の取り組みで、みんながそんな人材に少しでも近づけたらとてもうれしいです。