勉強をがんばることは

反格差社会デモのニュース

 アメリカ ニューヨークで始まった反格差社会デモのニュースが新聞やテレビなどで扱われています。9月から始まったこのデモは、就職難や低所得などにあえぐ人たちが、人口のたった1%しかいない最富裕層との格差が広がり続ける今の社会を是正しよう!といったスローガンを掲げてインターネットで呼び掛けるなどして始まったものです。一部では道路や橋を占拠するなどして逮捕者も出ていますが、下のニュースのようにこの運動は全世界に広がりを見せ日本でもデモが行われました。

米のウォール街デモに呼応 東京でも 貧困・格差や反原発テーマ
2011.10.15 12:56 [労働・雇用]
 米ニューヨークのウォール街近くで始まり、世界各地に広がりを見せている反格差社会デモが15日、東京・日比谷公園周辺などで行われた。「オキュパイ・トウキョウ(東京を占拠せよ)」の呼びかけに、数百人が集まり、反格差社会などを訴えた。
 デモは「オキュパイ・トウキョウ」と称する団体などが主催で、東京都内では日比谷公園と六本木周辺の2カ所で行われた。
 日比谷公園には、100人以上が集まり、「労働と消費だけが人生の全てじゃないぞ」などとプラカードを掲げ、休日のオフィス街などを練り歩いた。テーマは「反格差社会」だけに限定されておらず、「原発反対」などと訴えるなど、参加者らがバラバラのテーマを訴えた。
 六本木でも、100人近くが公園で集会を開き、「金持ちに課税を!」「貧困・格差にNO!」などと声を上げた。混乱を避けるために警察官が周辺警備に当たり、周囲には緊張した空気も漂った。   <中略>
 ニューヨークに端を発した「ウォール街」デモは米国各地に拡大。15日には以前から世界同時な行動がインターネットなどで呼び掛けられており、日本でも複数団体が東京での行動を訴えるウェブサイトを作るなどしていた。

格差の現実

 そんな中、先月の終りにアメリカでの格差の実態が報道されました。

[ワシントン 25日 ロイター] 
 米議会予算局は25日、米国人口の1%とされる最富裕層の収入が、1979─2007年の期間にほぼ3倍となり、他の所得層の収入伸び率ペースをはるかに上回ったとの報告書を発表した。所得格差が急速に拡大したことが新たに浮き彫りとなった。
 リポートは「人口の1%に当たる最高所得層については、納税後の平均実質家計収入が、1979─2007年の期間に275%増加した」と述べた。
 2番目の高収入層(人口の19%)の収入の伸び率は65%、中間所得層(同60%)は40%以下、最低所得層(同20%)は18%にとどまった。

 この記事は、『格差は、さらに広がっている。今この時にも!』という反格差デモの主催者たちの主張が事実であることを示したものです。格差がどんどん広がっていく社会はおかしい。こんな社会を変えるための行動を始めなければ!ということで始まった反格差デモが、現在も続いているのはこういった背景が重くのしかかっているからでしょう。

君たちにできること

 現在中学生である君たちには、格差社会のことはなかなか実感できないだろうなとは思います。だからと言って、無関心であってはいけないと思います。格差社会の現実が、1年後に中学校卒業後の進路を決定するときに影響してくるからです。テレビや新聞のニュースで、現在の社会のことを少しでも知るように心掛けてください。そうやって手に入れた知識は、将来に向けて自分の生き方を考え、進む道を決めるときにきっと役に立ちます。
 さらに、現在の君たちにできることがあります。それは、勉強をがんばることです。親の経済格差が子の学力の格差につながり、その子が大人になってからの経済格差にもつながって、格差が拡大し続けているのはアメリカだけじゃないんです。日本でも同様の調査結果が出ています。やる気を持って勉強に取り組む姿勢を持つことが、さまざまな格差や問題点を解決する手段になるのです。
 授業を大切にすること。プリントや課題にきちんと取り組み、提出物を確実に提出すること。そういったことがどれだけ大切なことであるかをしっかり認識して下さい。