ハンターゲームから学ぶこと
ハンターゲーム
13日に取り組んだハンターゲーム。残念ながら欠席や早引きの人が何人かいたので、その時に使ったプリントやゲームの答(獲物の配置)を裏面に印刷しています。参考にしてください。
さて、その日の終礼で、僕は今回のハンターゲームもぴよぴよ大学入学試験やNASA実習と同じグループワークトレーニングのひとつだと言いました。グループワークトレーニングは、ゲームのような要素も取り入れながら、実際に自分で体験をして何かを学んでもらう目的で行うものです。当然今回も目的がありました。ただし、結構集中して取り組んだ人が多かったので思っていたよりも時間が足りなくなってまとめができなかったので、今回の学級通信で説明をしたいと思います。
ハンターゲームは、ルールやコツを理解するのにさえ少し時間が必要です。だから、1回目は短時間で練習としてやってみました。おかげで、1回目では制限時間内に発射できずに得点がマイナスになってしまった班が出てしまいましたが、2回目は制限時間内にすべての班が発射できました。
情報の量と決断
このゲームは、入手できる情報が不充分です。1回の発射で得られる得点は4連発の合計なので、どこにどんな獲物がいるのかなかなかわかりません。どのように発射すれば獲物の位置を割り出せるかもわかりにくいです。他の班はいつ発射するのか、そのタイミングもわかりません。もう、わからないことだらけ。
そんな中、制限時間は迫ってきます。考える時間はできるだけたくさんほしい。でも、制限時間内に発射できなかったら減点になるからさっさと発射しなくちゃいけない。しかし、へたに発射すれば自分たちの得点にならないばかりか、他の班に獲物の居場所についてのヒントを与えてしまう可能性がある。獲物の位置がわかっても、他の班が先にそこに発射するかもしれない。そんな中で、少ない情報を元に、どこかで「決断」をしなければならないわけです。
決断を支えるもの
決断をしなければならないといっても、実際に手を挙げて発射のコールをするのは各班の発射担当者です。とても不安だったと思います。もしも発射担当者がすべてをやらなければならないとしたら、不安はもっと大きくなっていたし、思い違いなどのミスも発生したと思います。
そんな『不安』を軽減する方法があります。それは、同じ班の人たちの同意や支持を得ることです。班の中できちんと話し合いができて、どこに発射するのかについて班のメンバー全員の同意や支持があれば、不安はずいぶんと小さくなります。同じ班の人から「大丈夫やって」などと言われたら、自信を持って発射担当者は手を挙げることができるんです。逆に「適当に決めたら?」とか「どうでもいいよ」などと言われたら、発射担当者は自信を持つことはできません。不安な中で手を挙げることになるし、よい結果にはつながりにくいものです。
よく考えてみると、班のメンバーも充分な情報を持っているわけではありません。「大丈夫やって」などという発言には何の根拠もないのです。それでもその一言が大きな力を持つんですね。つまり、よい人間関係があれば、それが人の決断を支えることができるんです。
今の状況と似ていませんか?
ハンターゲームの「不充分な情報を元に決断しなければならない」ところは、◇◇中を卒業した後の進路について考えていく今の君たちの状況と似ていると思いませんか? このハンターゲームで学んだことを、そこに活かさないともったいないですよ。
そのためにまず、家の人の意見を聞き、自分の考えを言いましょう。しっかりと話し合いをすることで、家族の同意と支持を得られるようにするためです。同じクラスの仲間とよい雰囲気を作るために努力することも大切です。よい人間関係が人の決断を支えることができるからです。もう体育祭や文化祭のような大きな行事はありませんから、毎日の掃除や係の仕事を協力してやり遂げることと、授業を大切にして一緒に勉強をがんばっていくしかないでしょう。
それから、進路の情報は少ないといっても、去年の定員や駅からどのぐらいの距離があるかなどまだまだ得られる情報はあります。ハンターゲームでも他の班が何回発射したのか、何点獲得したのか、などをメモすることに思いつかなかった人がいましたね? 教室に置いてある高校のパンフレットや進路の情報冊子をまったく開いたことがない人もいます。同じようなことを繰り返してはいけません。正しい情報をできるだけたくさん集める努力も大切にしてください。