職場体験にむけて
事前訪問で
いよいよ今週の木曜日と金曜日の2日間、職場体験があります。職場体験本番に向けて、先週事前訪問にも行きました。
ほとんどの人たちは5日(水)に行ったのですが、相手の都合で前日、または翌日に行った人たちもいました。実際に体験をさせてもらう職場に行って、お世話になる方の話を聞いて気持ちが引き締まった人たちもいたようです。
さて、ほとんどの人が何も問題なく事前訪問を終えることが出来たのですが、ただひとつ、あまりにも遠くて、しかも、職場の担当者の都合で昼休みの後すぐに出発できる5日(水)ではなく、6時間目が終わってから出発になる6日(木)に事前訪問に行くことになった男子2人は、帰りがずいぶん遅くなってしまいました。行き先は◇◇市野外活動センターです。いわゆるキャンプ場。駅からバスで30分ぐらいはかかるでしょうか。さらにバス停から歩いて30分ほどの山の中。夕方になると道が渋滞してしまうので、帰りはさらに遅くなります。少しでも早く出発してもらおうと掃除も終礼も抜けて、6時間目が終わってすぐに出発してもらったのですが、それでも帰りは遅くなってしまい、家に帰ったのは7時近くになってしまいました。外はもう完全に真っ暗になっていました。
そのころ担任は
この男子2人のうちのひとりは、この4組にいます。その日、僕はその人から家に着きましたという電話がかかってくるのをずっと待っていました。もうひとりの生徒の担任も同じように職員室で待っていました。別に相談をしたわけではありません。校長先生に残れと命じられたわけでもありません。当たり前のこととして、職員室にいました。
それは、僕たちには担任として君たちの学校での活動について責任があったからです。何も起きなかったらそれでいい。でも、もしも何かあった時のために、すぐに対応できるように学校で待機する。責任を持って仕事をするということは、こういうことだと思っています。
あまりにも遅いので、6時を少し過ぎたころ、キャンプ場に電話をしてみましたが、もう誰もいなかったのか、電話は通じませんでした。仕方がないので、ただ、待つしかありませんでした。本人たちから学校に電話があったとき、正直ほっとしました。
仕事で得るもの
こんな話をすると、仕事をするって、すごくしんどいことだと感じてしまう人もいると思います。実際に、しんどいこともあります。隠しても仕方がないから、その部分は認めておきます。
もうすぐある職場体験でも、たった2日間だけどすごくしんどい思いをする人もいると思います。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と大きな声でお客様にごあいさつをし、あとは床掃除をするということの繰り返しだけで、ずっと立ちっぱなしとか。昼休みに45分間、午前と午後にそれぞれ休み時間が1回ずつ、それも10分間しかなくて、あとはずっと流れてくる仕事をしているとか。なかなかお客さんが来なくてヒマなんだけれども、いつお客さんが来るかわからないから、きちんとしていなくちゃいけないとか。嫌な客が来ても笑顔で接していなくちゃいけないとか。それぞれの仕事にそれぞれのしんどさがあると思います。しんどさのない仕事なんてこの世に存在しないかもしれません。
でもね、自分が最後まで仕事をして責任を果たすことができたときの喜びとか。自分が仕事をすることで誰かに喜んでもらえる快感とか。納得できる製品を完成させたときの達成感や充実感といったものとか。一緒に仕事をやり遂げたときの仲間との連帯感とか。取引先との長いつき合いの間に得られた信頼感とか。そういったものがあるのです。もちろん、給料日にもらえるお金のありがたさもあります。家族と笑顔で暮らしていくためには、お金が必要ですから。あ、今回の職場体験にはお金は関係ありませんでしたね。
それはおいといて、こういったしんどさを上回る『何か』が、ことばでは単純に表現できないような『何か』が、それぞれの仕事にはあるのです。職場体験では、こういったこともぜひ体験して欲しいし、多くのことを学んで欲しいと思います。