NASA実習の結果

NASA実習

 4組ではぴよぴよ大学入学試験に続いてNASA実習に挑戦しました。これは、月で遭難したときに残された品物に重要度に応じて順位をつけるという課題で、ぴよぴよ大学入学試験同様まず個人で考え、それをもとに班で話し合って班での考えをまとめてもらいました。今回は考える時間がたくさん必要だったので、まだ正解を発表できていません。そこで、正解とその理由も含めて結果を裏にまとめてみました。
 このNASA実習は、ぴよぴよ大学入学試験での経験をもとに、新しい班のこれからを占う側面もあると言えるかもしれません。さて、結果はどうだったのでしょうか。
 「①メンバーの点数の最小値」は、班の中で最も成績の良かった人の点数です。正解との誤差が小さいほど良かったわけで、30点をとった人が2人いました。
 「②メンバーの点数の平均値」は、その班が持っている能力をあらわしています。過去には大体40~50点ぐらいでしたが、4組も同じような結果になっています。
 「③班の点数」は、班としての成績です。30点だった2班と4班がトップです。

班で考える効果

 「④グループ効果」は、班の決定を考える時に、討論によってどれぐらい班の能力を引きあげることが出来たかをあらわしています。この数値がプラスになれば討論することで班の能力をUPさせ、平均を上回る結果を引き出せたということです。また、この数値が大きいほど討論の効果があったことになります。
 結果を見ると今回もすべての班でプラスになりました。10年ほど前のクラスで23.5という結果を出した班がありますが、今回の2班はそれに次ぐ成績です。
 「⑤リソースの活用」はメンバー個人の能力、特に最も個人成績の良かった人の能力を班としてどれぐらい活用したかをみるものです。
 「良い討論ができたかどうか」の条件の中に、メンバーひとりひとりの意見をどれだけ引き出せたかがあります。今回のNASA実習では、班の中で最も成績が良かった人の点数と、班の点数とを比べることでそのあたりを見ることになっています。それが「⑤リソースの活用」なんですが、そこを見ると3つの班でマイナスになりました。きちんと『話し合う』って、簡単なようで結構むずかしいものです。いくら本人たちがしっかり話し合えたと思っていても、結果はそんなに良くなかった。ということもよくあります。だから大切なことであればあるほど時間をかけて話し合う必要があるし、討論の進め方に慣れるためにもきちんと話し合うという経験が必要です。今の君たちにはこの部分が不足していると僕は感じています。
 討論がうまくできてメンバーの意見を引き出すことができると「①メンバーの点数の最小値」、つまりその班の個人の最高得点を上回る班の成績が出せることもあります。もう一度「⑤リソースの活用」のところを見ると、4組の場合、3つの班がこれを達成できました。『三人寄れば文殊の知恵』の状態を作り出すことができたのです。ちなみに、以前、このNASA実習をやったクラスの中には、「⑤リソースの活用」でプラスにすることが達成できた班がひとつもなかったクラスもありました。

発想力を大切にする雰囲気

 NASA実習では、月に関する知識も大切ですが、残された品物に関して本来とは違う使い方を思いつくことができるかという「発想力」も大切です。例えばピストルを推進力に使おうなんて発想は、全員ができるものではありません。そのある意味大胆な発想を受け入れる雰囲気がなければ、思いついたことが言いにくくなります。つまり、いろんな考え方を大切にする=個人や個性を大切にする という雰囲気が班の中になければ、班の力を引き出すことはとても難しいのです。自分とは考え方がちがう、だからムカツクといったことでいじめをする人がいますが、それが集団にとって大きなマイナスになることを分かってほしいと思います。
 さまざまな角度から物事を見て考えることができ、新しい発想を引き出して課題を解決できるような人材を多くの企業が求めています。今回の取り組みで、君たちがそんな人に少しでも近づけたらとてもうれしいです。