ラッキーなくじ運でした

審査員の講評(一部を抜粋)

◇ とても素晴らしいです。みんなで、全力で取り組んできた様子が伺える、とても素晴らしい劇でした。ストーリーがとても面白くてわくわくしました。
◇ 4この話を劇にしてすごかった。声も大きくて聞き取りやすく、ホリゾントも工夫できていた。そしてクラス全員でまじめに取り組んでいると思った。一番面白かったのが『あるバーにいるロボット』です。全体的にとてもよかったです。
◇ 短いお話を何篇か演じるというのは新しい試みだったと思います。興味深いお話も多く、最初に現れたお金持ちが別のお話に登場するのもおもしろかったです。
◇ ショートストーリーを劇で演じる工夫が多くみられました。ホリゾントが美しく印象に残りました。
◇ 4つの話があって、いろいろ楽しめた! 声の大きさは、人によって違うかった。衣装がとてもよかった。
◇ 他のクラスは1つの劇をするが、4つの劇をするのはすごいと思った。4つとも、どれもおもしろくて、よかったと思います。ロボットの役も、繰り返すところが一番おもしろかったです。

くじ運に助けられました

 上記のように、2組の劇はいろいろとほめてもらいはしましたが、みんなわかっていますよね? その内実は、まったく違っていたことを。
 文化祭1日目の終礼後の練習でも、とてもクラス一丸となって団結して取り組んでいるとは言えず、もちろん劇の内容も改善すべき点がてんこ盛り。それなのにこっそり教室からいなくなってしまう人が出るような状態で、何にも実りのない文化祭になりかけていました。
 文化祭2日目。3年生の4,6,5組の劇を見て、自分たちの劇のレベルとは違う事実を突きつけられて、やっとみんなのスイッチが入り、クラスの巨大な歯車が動き始めた感じでした。
 普通なら、その段階まで進んでしまってはどうしようもないはずでした。自分たちの劇の準備のために教室に戻った後、すぐに体育館へ行かなければならないからです。ところが3年生の5番目のクラスだけは、途中休憩と合わせて1時間ほどの時間が取れるんです。それが幸いしました。
 前日までそんな予定などまったくなかったのに、各話の前に幕の前でプロローグのような短い劇をすることにして、まさに怒涛の勢いで打ち合わせを進め、セリフや動きを決め、出演する予定のなかった道具係にも出演してもらい、ぶっつけ本番の状態で劇に臨んだのでした。
 結果として、外に出るタイミングが少しずれた役者が出たり、話が届いていなかったから何が起きているのかわからないまま、とりあえず登場した人にライトを当てた照明係がいたり、考えていた言葉を言う前に劇が終わってしまってナレーターが困ったりと、当然といえばそれまでなんですがいろんなことがありました。しかし、観客にはそういったことは恐らく気が付かれてはいないと思います。ある意味、君たちが見せた火事場の馬鹿力のような集中力、お互いを信じあい協力するクラスの絆といったものはすごかったと思います。見ている担任としては、心臓に悪い劇でしたが。できれば今後、こういった危ない劇はやめにしてもらいたいです。
 とにかく、くじ運に恵まれました。文化委員のどちらが引いたのか知りませんが、2組にとっては貴重な時間が取れてものすごくラッキーでした。

土壇場であわてないように

 土壇場でのみんなの集中力が、きっと最初の講評にあるように『みんなで、全力で取り組んできた様子が伺える』とか『クラス全員でまじめに取り組んでいると思った』という言葉につながっているのかもしれませんね。
 ただ、ギリギリになってから慌てるというのは、本当にこれっきりにしてください。特にこれから直面する進路では、こんなやり方が通用するはずがないと分かるはずです。また、もっと早い段階からこの集中力などを発揮することができていたら、2組の劇はさらにどうなっていたかということを想像すると「非常にもったいない」という気持ちが強く残ります。