ひとりひとりが 主人公になれ!

1年2組の取り組み

 現在、◇◇中学校では文化祭、体育祭の取り組みが進んでいます。2組も合唱のパート練習、ホリゾントの製作、体育祭の種目に出るメンバーや順番決め、応援の練習などなど、いっぱいあるやらなければならないことに毎日取り組んでいます。
 ただし、取り組み内容によって進み具合に差があるというのが、今の2組の現状です。なぜ、こんなことになっているのでしょうか。原因のひとつは、時間に制限があるので早く取り組むべき内容とそうでないものとを区別し、優先順位をつけているからです。でも、それだけが原因ではないと、僕は思っています。もうひとつ、大きな原因はみんなの「やる気」にあるのではないでしょうか。
 例えば未だに歌詞を全部憶えていない人がいますね? メロディーもまだ自信がないので、適当にごまかして歌っているフリをしている人もいます。歌はほぼ完璧だけど、それ以外は文化委員や他の人にまかせっきりの人もいます。(まぁ、この部分だけに関して言えば、練習予定もわからない状態では何もできないじゃないかと反論する人もいると思いますが・・・。練習予定の確立も含めてしっかり!文化専門委員!)

頑張っている人たち

 今、自分に何ができるのか、何をするべきなのかを考え、実際に行動していくこと。これを『やる気』と言いますが、2組の中にはこの『やる気』をきちんと持っている人がいます。一昨日の終礼後、ホリゾントに必要なものを探しに文房具屋さんへ行ってもいいですかと聞いてきた人たちがいます。実際に必要なものだったのでお願いすると、その人たちはその日のうちにいくつか店をまわって、どの店にあるのか、色は、値段は、大きさは、すべて調べて、翌日の朝に報告にきてくれました。しかも、見本として実物を少しもらってきたのです。
 他に、夏休みからずっと練習を続けてきて、楽譜を家に忘れてきても「たぶん弾けるよ」なんて言える伴奏者もすごいと思うのです。まだまだ、僕の見えないところで頑張っている人はきっといると思います。
 他の人たちもやる気をもっと出そうよ。限られた予算と限られた時間の中で創り上げていくのが文化祭、体育祭だけど、『限られたやる気』で創るなんておかしいです。今、自分に何ができるのか、何をするべきなのかをしっかり考え、そして実際に行動していこうよ。

個性を活かし主人公に

 人によって、できることや得意なことは様々です。アイデアを出すことが得意な人、ただ黙々と作業をすることが得意な人、グループのメンバーをまとめるのが得意な人、高い運動能力を持っている人、音楽や美術的なセンスを持っている人。これらは全部『個性』です。
 さっきから言っている「自分にできることを考え、自分にできることを頑張る」ということは、自分の『個性』をクラスのために活かすということです。自分の『個性』を周囲の人に無理やり押しつけたり、周囲にまかせてばかりで何も協力しないことが自分の『個性』だと勘違いしたりするのは、『個性』を大切にしているとは言えません。このことはとても大切だと思います。
 だから、みんな自分にできることを頑張りましょう。合唱の歌詞やメロディーをしっかり憶える。大きな声で歌う。ホリゾント作製のアイデアを出す。ていねいに色塗りをする。クラスの中にいい雰囲気をつくる。体育祭の出場種目で順位を上げる。応援グッズを作る。できることはいろんなところにいっぱいいっぱいあると思います。
 自分の個性をクラスの中で活かすことができたら、その時、その人は目立っていなくても、間違いなく『主人公』です。輝いている姿はどこかで誰かが見ています。頑張っていることに気がついている人がいます。クラスのひとりひとりが主人公になることができたら、文化祭・体育祭は素晴らしいものになるでしょう。残り時間は約3週間。みんなが主人公になろう!