ぴよぴよ大学入学試験2

集団の中の役割分担

 ぴよぴよ大学入学試験に取り組んだときや、その反省をしたときの班の様子を思い出してください。例えば、最初に発言をした人は誰でしたか? 司会のような役割をした人はいましたか? 話し合いがスムーズになるように「こうしよう」などと提案した人はいましたか? その提案に対して賛成をしたり別の案を出したりした人はいましたか? 全ての班員に意見を聞くようにした人はいましたか?
 何人かが集まって『集団』を作ったとき、その集団の中に適切な『役割分担』ができていると集団としての力を発揮しやすくなります。メンバー全員が誰かがやってくれるだろうという他人まかせの態度でいると、集団としての力がじゅうぶんに発揮できないということは、容易に想像できると思います。
 だまって下を向いたままでいたくせに「自分は何もジャマをしていない」という人がいますが、何の役割分担もしていないのですから、その考え方は間違っています。また、時にはみんな平等で仲良しという集団もありますが、よく観察してみると役割分担していることに気がついていないことが多く、本当にそういう状態の集団はかなりまれで、ほとんどの集団ではやはり『役割分担』が必要になります。
 役割分担は、その集団のメンバーが持っている能力や個性などによっても変わるし、メンバー間のつながりの強さや質などによっても変わります。メンバーが同じでもその時の目的によって変わることもあります。
 しかし、どの場面でも大きく影響するのがリーダーの存在です。リーダーとは「リードする者」という意味ですが、具体的には「言いだしっぺ」であったり、段取りを考えてみたり、メンバーの考えや能力を引き出したりと、さまざまなやり方があります。1組でぴよぴよ大学入学試験に取り組んだ時の話し合いの様子を見ていると、それぞれのやり方でリーダーシップを発揮したり、一生懸命に考えて意見を出したりして多くの人がまじめに取り組んでいて、ぼくはつい頬が緩んでしまいました
 このように班のメンバー全員がそれぞれの能力にふさわしい何らかの役割を果たしていて、そのことをお互いにきちんと理解していて、その役割分担がぴったりと「はまった」とき、メンバーは自分の存在価値を確かめることができるし、やりがいのようなものを感じます。そしてこんな状態であれば、何よりもメンバーにとってその集団はとっても居心地がいいのです。
 『集団の役割分担』について、ぜひ意識してください。そして、周囲の状況をよく見て、自分にできる役割や自分がやるべき役割をよく考え、自分が所属する集団に積極的に関わっていこうとする姿勢を持ち続けてください。

学ぶ楽しさや喜び

 ぴよぴよ大学入学試験の答え合わせの前の日。僕は答え合わせをすると予告はしましたが、とくに問題用紙などを持ってきなさいと言っていませんでした。なのに、ほとんどの人がちゃんと持ってきていました。中には「この問題の答えが早く知りたい」「おれも」なんて会話をしている人たちもいました。
 人間って知らなかったことを新しく知ることで、すごく楽しさや喜びを感じるんですね。このことはとても大切だと僕は思っています。『なぜ人間は学ばなくちゃいけないのか』という問いに対する、有力な解答のひとつだと思うからです。だから、ごく自然に問題用紙を持ってきていた君たちを見ていて、ぼくは「いいクラスだなぁ」と感じていました。1組の中には『学ぶことの楽しさや喜び』を知っている人がたくさんいるって言えるからです。
 ところが、今回のようなクイズではなく教科書や授業の内容になると、それだけでもう興味を持てなくなり、新しく知ることを楽しめない人がいっぱい出るんですよね。ひどい場合にはどんどんやる気をなくして、ぴよぴよ大学入学試験のような三択のクイズさえまじめに取り組めないで無視をするような人も出てきます。それって、すごくもったいないと思います。
 1組の中に、そんな人が出てこないようにするために、みんなで頑張って取り組もうという雰囲気や勉強を楽しむ雰囲気を大切にすればいいんじゃないかと思っています。さっき説明をした集団の役割分担の応用も、ここで出来るんじゃないかと思います。
 ちなみに、昨日は中間テスト1か月前です。