なぜ文化祭でがんばるか
先生たちはみんなに文化祭にしっかり取り組むようにと指導します。ところが、やる気が出ないという人がいるんですね。歌詞を覚えてこない、声を出さないなどまじめに取り組めないような人たちです。それだけでもなんで?と思うのですが、中には頑張っている人のジャマをしてしまう人までいます。練習のときにふざけて遊んだり、おしゃべりをしたり といった人たちです。
そういう人たちに注意をすると「なんで歌なんか歌わなあかんの?」と聞かれて答えに困ってしまい、まじめに取り組もうという人が何も言えなくなってしまう…。 どこかでありそうなシーンですね。こんなことにならないように、今回の学級通信は、なぜ文化祭でがんばらなくてはいけないのかをまとめてみました。
生徒総会で決めたから
文化祭をやるかどうか。それはみんなで決めたことです。一学期に生徒総会がありました。そこで、多数決によりみんながやると決めたんです。確かに原案は生徒会の本部が中心になって考えたものです。しかし、生徒総会で否決されたら、生徒会本部といえども強引に文化祭をやるわけにはいきません。
自分で決めたことなんだからまじめに取り組まなければならないのは、あたりまえじゃないですか。自分で決めたことをいいかげんに済ませてしまうのは『無責任』というものです。また、「僕は賛成に手を挙げていないから」などと屁理屈をこねる人もいるかもしれません。しかし、できるだけ多くの人の意見を取り入れるために総会を開き、多数決をとったのですから、人道に反するようなよほどの理由がない限り決定したことには従わなければなりません。それが民主主義です。
さらに、生徒総会で決めたことに従ってみんなが生徒会の活動をがんばると、先生や保護者の信頼を得ることができます。そうすると、まかせてもらうこと、自分たちでできることが増えます。生徒会がこんな状態になれば、みんなにとっても大きなプラスです。
正しく大人になるため
小学校の高学年から中学生ぐらいの時期に、人は反抗期をむかえます。これは大人へと成長していく過程で重要なものだという話は先日しました。あとから落ち着いて考えたらどうってこともないような小さなことなのに、その時はなんか知らないけどめちゃくちゃ腹が立って、暴言を吐いたりしてしまう。これは大人として認められたいという欲求が心の中に生まれてきたから起きるんですね。そんなときに子ども扱いされるとカチンとくる、ということなんです。
ところが、まだ大人にはなりきれていないから、急に親に甘えてみたりすることもあります。そんな自分を自分でも持て余してしまうこともあります。自分はおかしいんじゃないかと悩む人もいます。でも、さっきも書いたように反抗期は大人になるために通るステップです。あとで言い過ぎたとかやり過ぎたと思ったら、素直になってあやまりましょう。
で、大人に反抗しているうちに、反抗することで自分の「価値」を見出す人がいるんです。そんな人は反抗すればするほど、自分が大人になったように感じるわけですから、とにかく親や先生など「大人」に対して反抗します。だから、「文化祭、がんばれ」などと大人に言われると、反抗してがんばりません。
しかし、それって正しくないですよね? やるべきことをやらないのは大人じゃありません。ワガママです。だいたい、あと数年で君たちも大人になります。その時になっても大人に反抗し続けるつもりですか? 無理に背伸びして大人ぶる必要はありません。やるべきことをきちんとやる。自分にできることを精一杯がんばる。それが責任を果たすってことだし、本当の大人ってものです。
※最近の研究では、反抗期がないパターンがあることもわかっています。
学校を変えるため
僕が転勤して来て半年が過ぎようとしています。この中学校の良いところも見てきましたが、もう少し変えたらいいのにと思うところもあります。これからできるだけ良いところが増えるよう目指したいと思っています。
そのために一番手っ取り早い方法は行事を成功させることです。真面目に取り組めないとか盛り上がらないクラスがあったとして、もしも、この6組がすごくがんばってアイデアや工夫を取り入れた背景画をつくり、体育館中にすばらしい合唱を響かせたら、その結果そんなクラスの人たちに「自分たちももっと頑張ればよかった」と思わせるような影響を与えて、学校全体の雰囲気が盛り上がったら、この中学校はより良い方向に変わったと言えるのではないでしょうか。自分のクラスさえ良ければいいなんて小さな視野で考えないで、もっと大きなことにつなげるためにもしっかり文化祭の合唱に取り組むべきなんです。