積み木作文 と よい要素
積み木作文で
前回の学級通信で、4組に必要なものはコミュニケーションと広くて大きな視点だという話をしました。そこで、唐突ですが文化祭の役割分担を決める続きをとりあえず延期して、クラスの中でのコミュニケーションをスムーズにするきっかけにするべく、一昨日の6時間目に教室で遊ぶことにしました。
列ごとの対抗戦の形で、決められた数の文字を順番にひとりずつ書いていき、制限時間以内に作文を作るという『積み木作文』。相談なしで前の人が書いた続きを考えて書いていくので、あちらこちらでおもしろかったり、とても変だったりする作文が出来上がりました。人それぞれ感じ方や考え方がちがうので、おもしろい文章ができるんですね。いろんな人がいるってことが、おもしろいことにつながるということを実感できるので、僕はこのゲームが大好きです。
4組の中にあるもの
ただし、今まで何回もやってきたことがあるこの積み木作文ですが、いつも成功してきたわけではありません。
例えば「○○が死んだ」といった、書かれた人がイヤな気持ちになるようなことを平気で書いた人たちが過去にいました。しかも、2回戦を始める前に気をつけてくださいと司会の生徒が話をしても、また同じことを繰り返したのです。一部の人たちだけがはしゃいで、周囲はしらけているような雰囲気になってしまい、学年のレク大会としては大失敗になってしまったのです。
さて、今回の4組ではどうだったかというと、出てきた言葉は「宿題をやろう」とか「部活大好き」などというものや、まったく意味不明な言葉ばかりで、全部で3回戦やりましたが最後までそういったことは出てきませんでした。僕はとてもうれしかったんです。たぶん、そんなことは書いてはいけないときちんと判断したからだと思うのです。そういう4組って僕は好きです。
「死んだ」などという言葉を書いてはいけないと判断するためには、書かれた相手がどう感じるだろうかということが理解できなければなりません。それがすなわち、前の学級通信で書いた「広く大きな視点」なんです。それが4組の中にありそうだということをあらためて感じることが出来て、うれしく思ったのです。
成長途中だから
前回の学級通信では班の机についても触れていました。すると、朝学習の時間にきちんと机をくっつけて班の形に出来ている班が増えていました。すべての班で達成できていなかったことは多少残念ですが、学級通信に書いたことがすぐに実行できるということはとても良いことだと思います。
このように、4組の中にはとても良い要素があると思っています。でも、みんなはまだ中学生。成長途中だから、大人としては未完成の部分があってもおかしくありません。だから、せっかく持っている良い要素を活かしきれないこともあると思います。
落ち着いてよく考えたらすぐわかるはずなのに、相手がどう感じるだろうかということが理解できず、周囲の人の心を傷つけてしまうようなことがあるかもしれません。人の言葉や行動の意味をうまくつかむことが出来ず、誤解や思い込みが生じてしまうかもしれません。行事などで協力しなくちゃいけないことはわかっているけど、自分に自信が持てず、やる気を出せないこともあるかもしれません。
そんな時こそ、コミュニケーションと広く大きな視点を大切にして欲しいです。広く大きな視点でよく考え、人に自分の考えをていねいに伝え、人の考えをきちんと聞く。そういったことができたら、お互いのことを深く、正しく理解できるし、それぞれの違いを大切にすることができるようになると思います。場合によると自分は何の役にも立たないなどと落ち込んでいる人を救うようなこともできるかもしれません。きっとひとりひとりが持っている良い要素を活かすってこういうことだと思うのです。
そしてそれができた時には、みんなは大人へとさらに成長していると思います。せっかく良い要素を持っているのですから、それを目指さないと、ほんとにもったいないですよ。