「記憶」の はなし その2
印象づける
長期記憶に転送する方法について、昨日の話の続きです。
強く印象に残ったことは、長期記憶に転送されます。つまり印象に残るように工夫すれば長期記憶に転送できるわけです。例えば文章は黙読するよりも、声に出して読む方が脳を活性化させて記憶しやすくなります。目で読み、声に出し、耳で聞くというようにいくつもの刺激を同時に脳に伝えることで印象を強くするのです。
ノートに書くときにも大事なところは文字の色を変える。マーカーやアンダーライン等をうまく使いわけて重要度に差をつけてみる。学習シールや付箋を使って重要なポイントを目立たせる。先生が補足説明された内容を余白などのあいたところにメモしておく。いろいろと考えながらこういった方法をつかって強く印象づけるようにすると、ノートに書きながら少しでも覚えることにつながるし、後で勉強するときにも効果的です。ただし、ノートを派手にすることばっかりに注意が向いてしまい、勉強の内容がおろそかになったり、見にくくてどこが重要なのかわかりにくかったりするようでは困ります。
興味・関心と集中
しっかり集中して勉強すれば覚えられる。よく聞く話です。同じ時間勉強に取り組んでも、集中しているかどうかで結果には大きな差が出ることがあるのです。
でも、どうすれば集中できるのか、具体的に教えてくれる人は少ないと思います。いろんな考え方がありますが、「集中する」ことが「他のことは考えない」ことだとするならば、もしかしたら雑念を振り払うための特別な修行や訓練が必要なのかもしれません。前回の学級通信で、『何度も暗記に挑戦しているうちに段々慣れてきて、暗記をするコツをつかめるようになります。』と書きました。毎日勉強に取り組むことが、暗記をスムーズにできるような修行または訓練につながっているのです。毎日勉強に取り組むことが大切だと言われる理由のひとつがこれです。
僕は「興味」や「関心」がひとつのカギになると思っています。幼児がアニメに登場するものの名前や電車の駅名を順番に覚えていて周囲の大人が驚かされることがありますが、自分の好きなことや興味のあることに対して、人はものすごい記憶力を発揮するんですね。身に覚えのある人は多いはずです。
ということで、ぜひ、勉強に対して興味を持つようにして下さい。具体的に小さな事でもいいですから、勉強を楽しめる部分を見つけるようにするんです。苦手な教科でも、それが突破口になるかもしれません。
考える
勉強を続けているうちに慣れてきてできるようになるのは暗記するコツだけではありません。困ったことに、勉強をやっているフリをすることがうまくなることもあるんです。
そんな人は、「どれだけ勉強に時間をかけたか」が大切で、覚えることができたか、理解できたかといった勉強の内容についてはどうでもよかったりします。その方が勉強方法についてあまり深く考えないですむし、家の人に対してもメンツが立つし、何と言っても楽です。だから、ついつい自分を甘やかしてしまうことになるんです。どれだけ勉強の効果があがったか、内容についてはあまり自信がなくて不安なので、これだけの時間やったから大丈夫だと信じたいという心理も作用するんでしょう。
こんな状況になってしまう人は目標がなかったり、あったとしても低かったりすることが多いです。また、できるだけ楽をして大きな結果を得たいという考え方をしていることもあります。
この状況から脱出するには、まず「考える」ことをはじめましょう。
○ 目標について 自分は将来どうしたいのか。何のために勉強するのか。
○ 勉強方法について 今の勉強方法でいいか。改善点や他にできることはないか。
○ 勉強の内容について なぜこうなるのか。他の部分とどのようにつながるか。大事なポイントはどこか。何を記憶すればいいか。
こういったいろんなことを考えながら、これまで説明したことを参考に工夫して勉強を積み重ねていけば、結果は変わってくると思いませんか?
2学期のテストはあと3回あります。できることからすぐに始めましょう。