良いクラスとは

さっそく問題が出てきました

 文化祭は、取り組み期間が長いです。その取り組みの途中では、必ずと言っていいほど何らかの問題が出てくるものです。
 必要な物が用意できない。うまく表現できる舞台装置の作り方がわからない。準備していた道具が壊れてしまった。というような物に関する問題と、自分の役割を果たさずにさぼってばかりいる人がいる。どう進めていくかで考え方が合わず無視されるようになった。というような人間関係の問題とがあると思います。
 さて、1組の文化祭の取り組みで、さっそく問題が出てきました。夏休みの間に脚本の係が集まって、割り当て時間に収まるようにセリフを削りながら、4人で分担してパソコンに入力したんですが、1日では完成しませんでした。そこで別の日に続きをやることにしたんですが、その時に学校に来たのは一人だけ。なにか用事ができたのか、自分の担当分は終わったからもう来なくていいと思ったのか、よくわかりません。
 しかし、出来上がったと思われた脚本を確認すると、1ページ分ぐらいの入力漏れが二ヵ所、他に誤字もあるし、音響や照明の指示も空白です。表紙もありません。ですから、今日の段階で正式な脚本をみんなに配ることはできません。文化祭当日までの日数を考えると、これはとても大きな問題だと思います。

やる気を出そうよ

 みんなの中にがんばって良い舞台発表を作りたいという気持ちがないとすれば、大きな問題であるということはわかりやすいと思います。逆に、そういう気持ちがあったとしても、やり方がわからないなどの理由で、誰かに任せっぱなしにしてしまうようなこともやっぱり問題だと思うんです。ここでどうするか。つまりどのようにこの問題に取り組むかによって、2年1組は「集団」として成長していくチャンスだとも言えそうです。
 まず、みんなやる気を態度に出そうよ。僕は1組のみんながやる気を持っていないなんて思いません。でも、それを周りから見える形で出さなければ、雰囲気は盛り上がりません。「あの人もがんばっている。自分もがんばろう。」とか「みんなと協力してがんばってよかった。」 そういうことの積み重ねがクラスにとっては非常に重要なんです。

良いクラスとは

 『良いクラス』というのはどんなクラス?という質問の答えはいろいろあります。人によって受け取り方やイメージが微妙に違っていたりするからです。でも、整理してみると「人間関係などの問題がないクラス」にまとめられそうです。
 でも、僕の持っているイメージは、少し違います。良いクラスとは「問題を解決できるクラス」なんです。40人近い人間が集まったクラスでは、どこかで問題やトラブルが発生するのは普通のことです。「自分のクラスは何も問題のないクラスだ」という人は、もしかしたらそんな問題の存在に気がついていない可能性があります。
 問題を解決するためには、問題の存在やその問題の深刻さといったものに気がつかなければなりません。さらに、気がついても関わりを避けて問題解決のために行動しないのではなく、問題解決にむけて実際に行動する人が必要です。「問題を解決できるクラス」はそういった人たちが存在するってことです。

問題解決のためのポイント

 問題を解決できるクラスにするためには、いくつかのポイントがあると思いますが、今の1組に必要だと思うことは、まずコミュニケーションを大切にするということです。お互いにいろいろ話をすることができたら、そんな中からクラスの中に問題があれば気づくことができるようになるし、解決のための方法も見つかりやすくなります。具体的には、係の仕事や掃除の時に声を掛け合って作業を進めるようにしましょう。そのうち、いろんな話ができるようになります。
 次に大切にしてほしいことは、自分と自分の周囲を客観的に見る広くて大きな視点を持ってほしいということです。物事の一部だけを見て思い込んでしまうと、それが誤解になって問題の解決にならないこともあるのです。
 以前文化祭の準備期間中に「いつもさぼっている人がいる」と聞いたので、その人に話をしてみると「何か手伝おうかと言っても無視するし、勝手に作業を進めているのは向こうの方だ。」ということでした。コミュニケーションと広い大きな視点があれば、問題にすらなってなかったかもしれません。