ドラマ と 頑張り と 文化祭

ごくせん

 今回は、ちょっと趣を変えてテレビドラマについての話から始めたいと思います。先週、「ごくせん」が終わりました。僕の妻も喜んで見ていましたが、僕は時々チラッと見るような感じでほとんど見ていません。しかし、視聴率のニュースを見ていると人気の高かったドラマだったようです。
 僕があまり見なかったのはなぜか。自分なりに考えてみたんですが、一言で言えば、こういう内容のドラマが「嫌い」なんだろうなということです。実際の学校現場を知っているだけに、あまりにも現実とかけ離れたストーリーを見せられたりすると、教師と言う自分の仕事を馬鹿にされているように感じるのです。現実とドラマは別なんだってことは頭ではわかっているし、そう割り切っちゃえば楽しんで見ることが出来るのかもしれませんが、この点に関しては不器用なのか頑固なのか、僕はうまく切り替えることができません。

金八先生

 金八先生も、何度もシリーズ化されていますが、ほとんど見ていません。やっぱりこういうドラマはずっと「嫌い」だったのでしょう。でも、何度もシリーズ化されるということは、見る人が多いってことで、昔、『金八先生に出てくる生徒っていいなぁ。』と生徒に言われたことがあります。どうして?と聞くと、『だってあんな先生が担任やねんで』という答えが返ってきました。
 今振り返ると、これは問題だなと思っています。現実とドラマを区別できていないことも問題かもしれませんが、それよりも現在の学校生活に何らかの不満があって、それを解決するために自分が頑張るんじゃなくて、金八先生のような人に登場してもらって何とか解決してもらおうという姿勢が大きな問題だと思うのです。自分の学校にはヤンクミも金八先生もいない。だからあきらめるという考え方は、自分が頑張らなくてもいいようにするための言い訳でしかないように感じます。
 「そんなこと言ったって、ひとりじゃ何もできない」と反論されるかも知れませんが、僕はひとりで頑張れなんて言うつもりはありません。言葉で考えを伝えあい、しっかりコミュニケーションをとって、周囲の人と協力したらいいじゃないですか。たくさんの人がつながって、集団として力を出せたら、中学生でもすごいことをやれるものです。
 だいたい視点を変えれば『金八先生に出てくる生徒っていいなぁ。』ではなく『金八先生はいいなぁ』ってことになります。だって、話し合いの時には積極的に発言してくれる生徒たちだし、先生の話もよく聞いてくれます。テスト、クラブ、成績などに時間がかかって悩むことが少ないんですから…。
 ドラマの中の登場人物のどちらがいいのかなんて考えても仕方がありません。この中学校にはヤンクミも金八先生もいません。それが現実です。逆にドラマの中に君たちはいません。君たちは、今、ここにいます。それが現実です。その現実から逃げたりしないで、一緒に頑張ってみましょう。
 自分は何もしないで誰かに頼ろうとするのではなくて、自分から頑張ろうという姿勢を君たちには持って欲しいと思います。先生だけが頑張ってもいい学校は作れないし、生徒だけが頑張ってもいい学校にすることはむずかしいと思うからです。

文化祭

 今年の2年生の文化祭は、『舞台発表』です。去年の『合唱』のように何をすればいいのかはっきりしていないから、むずかしいとも言えるけど、やりがいもあると言えます。どんなことが出来るか、僕は楽しみです。
 ただ、気をつけないと何をしたらいいのかわからないからということで、誰かに任せたり頼ったりしようとする人が出てしまうかもしれません。それではいけないということは、もうみんなわかっていますね? 
 昨日の段階で何に取り組むか決めたクラスもありますが、4組はまだ文化祭については何もスタートできていません。とりあえず、ひとりひとりが現実から逃げないで、一緒に頑張っていく必要があります。時間的には苦しいところもありますが、その分やる気でカバーしましょう。