戦争を知らない子どもたち

昔流行した歌

 1971年に「戦争を知らない子供たち」という曲がヒットしました。君たちのお父さんお母さんの中には、知っているよという人もいると思います。僕も歌ったことがあります。もしかすると、めちゃくちゃ古いなぁと言われるかもしれません。
 1983年には「戦争を知らない子供たち‘83」という曲ができました。こちらはあまりヒットしていないので、知らない人も多いのではないでしょうか。こんな歌詞の曲です。

  ※この学級通信は、2008年に出したものです。
  ※著作権を守るため、ここには歌詞を掲載しません。
   ネットで検索すると動画などもありますので、興味のある方はそちらをどうぞ。

中国に入れない自衛隊輸送機

 5月に、中国四川省で起きた大地震。非常に大きな被害が発生したので、日本からはもちろん、世界各国から人的支援と物資の援助がありました。
 地震から何日かすると、家を失った人たちのためのテントがたくさん必要になりました。自衛隊の大型輸送機を使うと日本からのテントを一度にたくさん運ぶことができます。そこで、具体的にそのための準備を進めていたのですが、中国国民の大反対で自衛隊の輸送機は中国に行けなくなりました。
 反対した人たちは、中国の上空を日本の軍用機が飛ぶことは許せないというのです。日本と中国が戦争をした何十年も前の事実が、それだけが原因ではないですが、今も大きく影響をしているんです。このニュースを聞いて、せっかく助けようと手を差し伸べたのに、それを拒否するならもう二度と援助なんかしなくていいなどと腹を立てた人もいたかもしれません。でも、僕はそれでは何の解決にもならないと思うのです。中国のインターネット上では、日本の援助を受け入れるべきだという主張もあったそうです。中国の人たちみんなが反対したわけではないのです。なんとかお互いに協力していく道を探すべきだと思います。

歴史の事実を知ること

 解決のための第一歩として、中国の人たちがこだわる『戦争』について、事実を正しく知ることが大切だと思います。だから、1年生の時には広島の原爆についての、2年生では沖縄戦についてのビデオを見てもらいました。さらに、夏休みには調べ学習にも取り組んでもらいます。こういった取り組みは『私たちは被害者の子どもで 加害者の子どもなんだ』という事実を正確に理解することにつながると思うのです。
 過去の『戦争』という歴史について、世の中にはいろんな考え方や見方があることも知り、その上でこれからどうするべきかを考えて、行動していくことが『希望に向かって 今日も歩き始めよう』ということにつながると思います。すべての国が協力し合い、戦争のない世界を作っていくことは、大きな困難は伴うけれどもぜひ目指したいと僕は強く思います。
 今年の夏休みにも調べ学習の課題が出ます。君たちには、じっくりと取り組んで欲しいです。世界の国々と協力していく未来を創るために。そして、世界中から戦争のない未来を創るために。