5組の深刻な問題
5組の深刻な問題
昨日の学級通信の続きです。
実は5組の中にある問題はとても深刻なのではないか、と気になることを書いている人がいたのです。
◇ 前の方の人が笑っていたので後ろを見たら、誰もいないはずの席にS君がいた。その時に先生にちゃんと言ったらよかったけれど、一歩前に進めなかった。
なぜ、『一歩前に進めなかった』のでしょうか。そこに、目には見えない何らかの力 が働いていたのだと思います。他にもそのことに関連する文章を書いてくれた人たちがいました。
◇ 先生が気づくまで、何も言いませんでした。みんなと一緒に笑っていました。注意するのが怖かったので、先生に言わずだまっていました。その時の雰囲気をつぶしてしまうと思い、先生に言いませんでした。
◇ その場の雰囲気は大爆笑といった、なんだか盛り上がってる? ような感じだった。「これあかんやろ」みたいな空気はなかった。ただただ、盛り上がっていた。親たちもいるので、注意する勇気はなかった。勇気というか、注意できるような環境ではなかったというか…。
◇ 私は、最初みんなが笑っているからどうしたのかな、と思いました。みんなの見ている方向を見たらS君がいたので、何でおるんやろと思った。この事を先生に言うか迷ったけど言うことができなかった。先生に言ったら、一部の人から「おい、言うなよ」って言われると思ったから、それが怖くて言えなかった。
◇ みんながやけに笑ったり、手をたたいたりするので周りを見るとS君が座ってました。授業中で、しかも授業参観のときにさすがにだめだと思って、少しS君に小声で注意しようかなぁと思いましたが、注意して先生にばれたらみんなから「おもんない」や「お前はKYだー」などと言われるのが怖いし、そのあとにイジメを受けるかもと思ってしまい、結局何もできず、静かに座ってました。
目に見えない力の正体
『目には見えない何らかの力』の正体は、その集団のメンバーに働きかけて影響を及ぼす「集団の力」です。「グループワーク」とも呼ばれます。「グループワーク」はメンバーの行動や成長に大きく影響するのですが、常にマイナスの働きをするとは限りません。良いグループワークが存在する集団では、メンバーの個性が尊重され、メンバーは自信をもって意見を言ったり行動したりすることができるので、精神面でも安定してよりよい成長をすることができます。しかし、今回の件を見る限り、「怖くて言うべきことも言えなかった」のですから、5組の中のグループワークは良いものではないと言えそうです。
グループワークを作り出しているのは、その集団のメンバーです。宿泊学習や体育祭などの行事、そして毎日の活動を積み重ねて、5組のグループワークをこのようなものに育てたのは君たち自身なのです。このことは、君たちの努力しだいでグループワークを変えていくこともできるということにもつながります。幸いなことに、すでに一昨日の段階でこんなことを書いている人が存在しています。
◇ 誰も注意しんかったから、変わっていかないとなーって思った。
◇ 注意する人がいない5組を、これから変えていかないといけないと思った。
グループワークは、良くなるか悪くなるかにかかわらず、変化し始めると加速するという一面も持っています。5組のグループワークを良いものに変えていくには、この二人のようにまずそのことを自覚し、自ら率先して実行していくことが大切です。
また、グループワークは、メンバー間の人間関係がどういう形であるかに大きく影響を受けます。ですから、からかう、暴力をふるう、ウソをつく、ばかにした態度をとる、悪口や文句を言う。そんな人間関係にマイナスになるようなことはやめにして、信じる、はげます、心配する、あいさつをする、ほめる、いたわる、感謝する、勇気づける、話をきちんと聞く、思いを受け止める・・・
そんなプラスにつながることをどんどん増やしていきましょう。