ワックスのあとの机 と 信用の話
ワックスの翌日の机
一昨日の放課後、机やいすなどを全部廊下に出して、環境委員とお手伝い係の人で教室の床のワックスがけをしました。ワックスが完全に乾くまで少し時間が必要なので、廊下に出した机などは翌日の朝に登校した人から教室内に運び込むことになります。
2組には、8時30分ぎりぎりに登校する人が何人もいるので、僕は机を運び込むのが間に合うのか少し心配していました。しかし、僕が教室に行くと8時25分の段階で、机の運び込みはほぼ完了していました。夜のうちに雨が降る可能性があったので、机やいすを少しでも濡れないように移動させていたからどこに誰の机があるのかわかりにくかったと思うのですが、ちゃんとできていました。
率直にすごいなぁと思います。この日もいつものようにぎりぎりの時間に登校していた人たちがいたということは、その人たちの分も誰かがやってくれていたということです。こういった行動が自然にできる人たちがいるクラスは、プラスのストロークがあふれているからすごく居心地がよくなります。
今週の月曜日にもすごいなぁと思ったことがあります。社会の授業の関係で変更になった新しい時間割を金曜日に印刷して、それを月曜日の朝に配ろうと思って教卓の上に置いといたんですが、僕が教室に行ったときには、すでに配られていました。僕は何の指示もしていないのに、教卓に置いてある時間割の紙を見て、自分で考え、的確に判断して行動できた人がいたってことです。こういう人は周囲からの『信用』を自然に集めることができます。
本来ならば、こういったことができる人がいるということが当たり前というか普通のことで、すごいなぁと感じることがおかしいと思うぐらいが理想なのだと思います。でも、なかなか理想は遠いです。
信用を失うと
以前、こんな記事を読んだことがあります。お金を貸して利息で稼ぐお店で働いている女性の、先輩の体験です。
もう十何年も前の話ですが、私の先輩がまだ支店で働いていた頃、こんなお客さまが来店されました。まだ昼間なのにお酒の匂いをぷんぷんと漂わせて、お店に入ってきた50代位の男性。カウンターにどしりと座ると、「お金を借りたい」と申し入れたそうです。ところが、このお客さまは過去に長期の延滞の記録があり、カードは使えない状態になっていました。応対をした先輩がそのことを説明すると、男性はいきなり大声を上げてわめき散らし、お店の備品を蹴り飛ばして外に出て行ったそうです。
先輩たちがやれやれと後片付けをしていると、突然、お店の外が騒がしくなりました。先ほどの男性が、お店のあるビルの前で倒れているというのです。あわてて外に出てみると、倒れている男性の側にはワンカップが転がっていました。酔っ払って転んだか、急性アルコール中毒かもしれません。先輩は急いで救急車を呼びました。
ところが救急車は来てくれませんでした。どうやらその男性は救急車で担ぎ込まれて、病院代を踏み倒す常習犯だったらしいのです。救急車を断られてしまった先輩方は、市区町村の境目までその男性を連れて行き、隣町の病院に連絡をして救急車を呼び、男性を運んでもらったそうです。
「信用のない人は、救急車も助けてくれないんだなぁ…」ぐったりとしている男性を担ぎながら、先輩はそう思ったそうです。
お金だけではありません。飲み会の代金を払わない、約束を破る、待ち合わせに遅刻をする、相手に悪い事をしたのにちゃんと謝罪しない――。こういったことでも「信用」というのは簡単に失われていきます。どうか信用を大切にしてください。信用はお金で損なわれることが多いのに、お金では買い戻せないのです。 (2012年09月12日JCASTニュース)
何かが起きた時の差
2組の中にもクラスのみんなのために行動する人に甘えて、楽をする人がいます。そんな人は、その場だけの損か得かで判断して行動していることが多いのですが、本当に得なのはどっちか、よく考えてほしいです。信用を得ているかどうかで、何かが起きた時に差が出るからです。信用を得ている人は、どんな時でも周囲の人が助けてくれます。周りの人を動かす力があると言えるのかもしれません。
人はお互いに支えあって生きるものですから、周囲の人に頼ることがあってもかまいません。でも、人に頼りっぱなしはダメです。人に甘えて楽をすることに慣れてしまうと、周囲の人への感謝の気持ちも薄れてしまいます。そうなると、ますます信用を失います。そんなことにならないように、気を付けたいですね。