創る人と壊す人 文化祭で
生徒会本部
毎週、原則として水曜日と木曜日の昼休みに生徒会本部の会議があります。僕は生徒会本部の担当でもあるので、当然その会議に出席しています。会議では次の生徒朝会の内容や学校生活について話し合ったり、行事の準備をしたりしています。
学校生活について話し合うと言っても、遅刻、下校時間、クラブの活動場所、更衣室のこと、ペットボトルのポイ捨て、いじめ問題などなど、その守備範囲はものすごく広くて、時間をかけて話さなければならないこともたくさんあります。そして、話し合いの結果必要であれば、生徒朝会で訴えたり、新聞を作って呼びかけたりします。生徒総会の時には劇までやりました。
さらに、そんな忙しい時間の合間を縫って行事の準備をしなければなりません。行事の準備は、どんな内容にするかを話し合うことから始まり、必要なものを用意し、終わった後には反省することまでを含むので、昼休みだけでは時間が足りなくて、放課後にも集まることがしばしばです。
それでも、生徒会役員のメンバーは毎週集まってきます。この◇◇中学校をよりよい学校にしたいからです。
テーマ
秋に役員選挙があるので、現在の生徒会役員にとって学園祭は最後の大仕事になります。だから、今までで最高の学園祭にしたいという気持ちはとても強いのです。
1年生とは比べものにならない大きな声で合唱を作りあげたのに、最後の曲で合唱を捨てて自分たちだけが盛り上がったクラス。劇のストーリーとは関係のないところでダンスを無理やり組みこんだり、笑いがどれだけ取れたかだけを気にするような人がいるクラス。生徒会本部は、昨年あったそれらを残念に思っています。
今年の文化祭は発表する人たちだけが盛り上がるのではなく、発表する人と見る人とがひとつにつながって想いを共有し、感動できるものにしたい。そんな願いをこめて『努力+団結=輝き ~伝えよう、みんなの想い~』というテーマに決めたのです。
壊す人 VS 創る人
先日、生徒会本部の会議の中で腹の立つ話が出てきました。生徒会役員が作った新聞に対し『なんでこんなムダなことやってんの?』というようなことを言う人がいるというのです。そんなことを考える人がいるだけでも腹が立ちますが、それを直接生徒会役員に言うとは。みんなのために、しんどい思いをして頑張っている人に対して何ということを!
さらに、生徒総会での劇についても、劇の最後に見せた校内で拾ってきたペットボトルは、実は生徒会役員が家から持ってきてそれらしく見せたんだろうと言った人もいたと言うことです。
こういう人を、「壊す」人と言います。頑張ろうとする人のやる気を壊し、生徒会やクラスなどの集団の団結を壊すことで、ちゃんとできていたら積み重ねられたはずの経験を失わせ、一人一人が伸ばせたかもしれない能力や可能性の芽を摘むことにつながる、困った人です。自分たちだけ楽しめればそれでいいと考える人も同じです。また、練習や準備をする期間中は手を抜いておきながら、当日だけ、少し頑張って「みんなと一緒にやってよかったよな」なんて言い出すような人も「壊す」人です。
それに対して、自ら率先して努力をし、周りの人にやる気を出させて生徒会やクラスなどの集団のパワーを引き出し、結果として一人一人の可能性を広げていくような人を『創る』人といいます。今年の文化祭でも、生徒会本部の願いやテーマにかかわらず、「壊す」人が出てくるかもしれません。そうなれば「壊す」人 VS 『創る』人との勝負です。
先週、5組は文化祭でどんな内容の劇をするかについて話を進めていたとき、僕は「楽しければいい。笑いを取ればいい。とだけ考えるのは間違いだ。」と言うような話をしました。なぜ、そんなことを言ったのか、わかってもらえたでしょうか。僕は、5組のみんなには『創る』人になって欲しいと願っているのです。
それからもうひとつ。性格や考え方などが違っていても、一緒に仕事をしているうちに生徒会役員の間には、しっかりした絆が生まれています。生徒会室に行けば、そこに仲間がいる。生徒会役員にはそんな雰囲気があって、お互いに支えあいながら頑張っています。
教室に行けば、そこに仲間がいる。5組にも、そんな絆が生まれたらなぁ。これも、僕の願いのひとつです。