文化祭をどうする?

脚本の重要性

 修学旅行と体育祭が慌しく終わって、次は10月にある文化祭に向けての長い長い取り組みが始まります。◇◇中学校の文化祭では、去年も一昨年も3年生は劇に取り組んでいます。ということで、先週の金曜日に4組は文化祭の劇についてどのようにして取り組んでいくかを決めました。
 文化祭の劇は、どんな脚本を選ぶかがとても重要です。テレビのドラマや映画で、演技のうまい俳優や人気の俳優をたくさんそろえて、その俳優たちはみながんばったんだけれども、ストーリーがもうひとつだったために視聴率や観客動員数があまり伸びなかったという例はたくさんあります。逆に無名の俳優が主人公であっても、とても素晴らしいストーリーだったので観客の感動を呼び、そのことが口コミなどで広がって最終的には大成功に終わった例もたくさんあります。
 当たり前の話ですが、君たちは素人です。そんな君たちの中の誰かが演技をしなければならない以上、脚本選びの重要性はますます高くなります。

みんなで話し合って決める?

 脚本を決めていく段取りとして、
  ①脚本係を先に決めて、任せる
  ②みんなで案を出して決める。
 大きく、この二つの方向が考えられます。あとは、①②のミックスで、みんなで大体の方向性を決めて、のこりは脚本係にお願いする方法があるぐらいかなと思います。
 4組は、多数決の結果、みんなで案を出すことに決まりました。次に、どのように案を出していくのかが問題になりますが、用紙を配るなどして個人で案を出すのか、みんなで話し合って決めるのかで多数決を取って、みんなで話し合うことになりました。ところが、いざ話し合ってみると、誰からも何の意見も出ません。結局、全員に紙を配って案を書いてもらうことになりました。
 誰からも意見が出ないから仕方なくこうなったとは言え、「みんなで話し合って決める」というのは、どういう意味なのかわかっているのでしょうか? 自分以外の誰かがやってくれるだろうなどと考えていた人が多かったか、見通しが甘かった人が多かったのではないかと言われても仕方がないと思います。

みんなの意見は?

 ◇◇中学校の文化祭の劇で、必ず守らなければならないルールがあります。そのひとつが
  『内容に訴えるもの(メッセージ)があること。』です。
 ◇◇中学校の長い歴史の中で決まってきたものであり、これを守っていくことが◇◇中学校の伝統を守るということの一部になると思います。ですから、今回の話し合いの前に、このことはきちんと話をしました。ところが…
 みんなに書いてもらった意見の中には、吉本新喜劇と書いてあったものが何枚かありました。確かに吉本新喜劇には、最後にジーンと来るような場面も入っていることがありますが、基本は観客に笑ってもらおうというもので、◇◇中学校の文化祭にふさわしいものとは言えません。そもそも、素人集団が吉本新喜劇のように笑いをとれると考えるのは、甘すぎると思いませんか?
 また、テレビドラマや映画の題名を書いていた人もたくさんいました。ドラマや映画は一瞬で場面を転換できますが、舞台でやる演劇ではそれは無理です。しかも、文化祭の劇で許される時間は、準備や後片付けも含めて30分。実質は20分ぐらいのものでしょうか。映画やドラマの内容を20分に集約するのは大変です。出演者のイメージをなるべく壊さないように、演技するのも大変です。
 さらに、衣装や背景、道具類の用意はできそうか。役者が衣装を着替える必要があるなら、その時間は確保できるか。などなど、考えなければならないことはいっぱいあります。だからこそ、たくさんの案の中から話し合って決めていく必要があるのに、今回の話し合いでは使えそうな案そのものが少なかったです。
 そこで、お願いです。あさっての水曜日、もう一度話し合いの時間を取りたいと思うので、それまでにしっかりと考えておいて欲しいのです。このクラスの文化祭の劇をどうするのかを。お願いします。