ディスカウントを克服しよう

他人に対するディスカウント

 昨日の学級通信で説明したディスカウントには、別の種類のものが存在します。例えばこういうものです。

見下す、ばかにする、無視する、軽くあしらう、自分の判断で決めつける、
疑ってかかる、冷笑する、自分の考えなどを押しつける など

 これらはどんな種類のディスカウントかわかりますか? 昨日のディスカウントは自分で自分をディスカウントするものでしたが、これらは自分の周囲の人をディスカウントするものです。
 これらはすべて、ディスカウントされた側の人にとってマイナスかゼロのストロークとなり、こんなストロークを繰り返し何度ももらった人は、そのために自分をディスカウントするようになる可能性があります。時には、自分をディスカウントするようになってしまった人が、さらに他の人をディスカウントしていくというマイナスの連鎖につながることもあります。
 君たちは、クラスの中でこれからどんなストロークを出していくのかを考え、少しでもたくさんプラスのストロークを出せるように意識してください。2組の中で自分をディスカウントするような人を増やしたくはありませんから。

ディスカウントを克服しよう

 これからのディスカウントを増やさないようにできたとしても、今日までの積み重ねですでにできてしまった自分に対するディスカウントはどうしようもない、とあきらめてはいけません。克服する手段はあります。
 ディスカウントを克服するには、まずありのままの自分を認め、受け入れることです。今はできないところがあるかもしれません。でも、それはこれから先もずっとできないと決まっているわけではないですよね? 人間は経験や修行を積んだり、練習を繰り返したりして成長することができるんです。今できないところがあるからといって自分を嫌いになるのではなく、自分には可能性があるのだという事実を認めましょう。そして、自分を信じて努力を続けましょう。
 また、夢を持つことも大切です。自分はこうなりたいと強く思うエネルギーはディスカウントを克服する強力な武器になります。自分の夢を見つけ、その夢を持ち続けることは、一流のスポーツ選手が行っているイメージトレーニングと同じような効果があるのです。

クラスの雰囲気を大切に

 ぼくはクラスの雰囲気をとても大切にしたいと考えています。いい雰囲気のクラスではすごいことができると、経験で知っているからです。
 「がんばらないといけない」と頭でわかっていても、なかなかやる気が起きないとか、努力することからついつい逃げてしまうような人を、周囲の人からのたくさんのプラスのストロークで包んだりささえたりすることで、やる気を取り戻したり逃げずに立ち向かう力を作り出す。それが、いい雰囲気です。
 自分に自信が持てない人をはげまし、一緒に頑張っていく。また、いろんな人と本音でつきあうことで友達が増え、その中から心から信じあえる本当の友達が見つかる。これも、いい雰囲気です。
 努力はしているんだけれどもなかなか結果につながらない人に、努力していることを認めて評価したり、はげましたり、別の方法を教えてみたりするのもやっぱりいい雰囲気です。
クラスの雰囲気がいいということは、マイナスやゼロのストロークが少なく、プラスのストロークがたくさんある状態です。そうすると新たに自分をディスカウントする人がいなくなるし、クラスの誰かがすでに持ってしまっている自分に対するディスカウントをなくしたり壊したりして、ひとりひとりが持っている能力をさらに引き出すこともできるようになるのです。これって、すごいことなんですよ。
 2組は修学旅行や体育祭で、クラスの中によい雰囲気を作る基礎の部分はできていると思います。教育相談で一人一人と話をしていても、そのことは伝わってきます。それらを大切にして、次のステップに進みませんか? 1学期は残り一か月しかありません。まずは、期末テストにむけて勉強を頑張っていくやる気を持ち、お互いに支えあえるいい雰囲気をクラスの中に作りましょう。