ディスカウントしてませんか?

 4月には3年生になったということで緊張感もあり、やる気もあった人が多かったのに、頑張るパワーを失って授業中に寝ている人が目立つようになってきました。そういった人の中には、ある心の動きが隠れているかもしれません。
 そこで、5月の学級通信で説明した『ストローク』に続いて、『ディスカウント』について説明したいと思います。

ディスカウントって?

 本来、ディスカウントの意味は「値引き」です。ディスカウントショップは、値引きした安い値段の商品を扱っている店のことですが、そのあたりをイメージしてもらえればわかりやすい言葉だと思います。
 さて、人間心理の分野でのディスカウントの意味は、人の存在、価値、能力、気持ち、立場などを低く見たり、軽く扱ったりすることを言います。具体的に言うと次のようなものがディスカウントになります。

逃げる、甘える、劣等感を持つ、萎縮する、本音をかくす、
周囲の人に調子を合わせる、いじける、ひがむ など

 人間は、経験を積み重ねていくうちに、自分にできることの限界を自分で勝手に決めてしまうことがあります。今の2組の人を見ていると、例えば勉強を今までで一番がんばったのに、テストの結果にはつながらなかったということで、『やっぱり自分はダメなんだ』と自分で自分をディスカウントしている人がいるような気がします。心当たりのある人は、けっこういるんじゃないでしょうか?

自分をディスカウントしていませんか

 自分で自分をディスカウントしている人は、豊かな未来への可能性を失うことにつながります。本当はもっと力を持っているはずなのに、「これぐらいが自分の限界だ」と決めつけたり、「どうせ自分は何をやってもダメだから」とあきらめたりして努力することをやめてしまえば、もう力を発揮することは難しくなります。心のブレーキがかかるようなものです。
 また、本当の限界はもっともっと上にあるのに、目標を低くして楽をしようという人もいます。そういう人たちの多くは、やはり自分で自分をディスカウントしていることが多いです。自分をディスカウントしているから、「自分」に自信を持てなくなって、それをごまかすためにわざと手を抜いたりしているのです。「自分は勉強ができないんじゃない。やらないだけだ。」と自分をだますような形で。
 また、何度も同じ経験をしたり、マイナスやゼロのストロークを繰り返しもらっているうちに、いつのまにか自分をディスカウントしてしまうこともあります。ですから、一流といわれるスポーツ選手は、自分が限界を乗り超えてすばらしいプレーをしているところを想像する『イメージトレーニング』を練習メニューに組み込んでいます。そうすることで心のブレーキを取り除き、自分で勝手に決めていた限界を超えて、本来の自分の能力を最大限に引き出すのです。
 これを読んだ君たちも、どこかで自分をディスカウントしているところがあるかもしれません。もしもそうならば、あきらめないで努力を続けてください。心のブレーキをはずし、本当の自分の力をすべて出し切ることができれば、もっともっと伸びるはずなのです。

反省を大切に

 あらためて、中間テストについてきちんと反省をしてください。例えば「勉強を頑張ったのに結果を出せなかった」という人の中には、『本当にその勉強のやり方でよかったのか?』という反省が抜けていることが多いからです。
 音楽を聴きながらやったので勉強に集中できていなかったとか、計画も立てずに適当にやりやすい教科からやったりした人はいませんか? 授業は大切にしないし、テスト勉強もただダラダラ時間だけかけるようなやり方をした人はいませんか? 今何時かなとか、何時間勉強したかなといった具合に時間ばかり気にして、勉強した内容は気にしなかった人はどうでしょう? そんなことでテストの結果が伸びるわけがありません。そして、そのテストの結果を見て自分で自分をディスカウントするなんて、すごくおかしいことだし間違っていると思いませんか?
 もう一度言います。きちんと反省をして、内容にこだわって徹底的に勉強に取り組んでみましょう。それがディスカウントを乗り越えることにつながるのです。