テストに向けて努力を!

テストはなぜイヤか

 中学生にとってテストは大切なものだとわかっていると思いますが、正直言って『テストはいやだなぁ』という気持ちの人が多いのではないでしょうか。
 『いやだぁ~』と叫んでみたり、手足をバタバタさせて駄々をこねてみたり、あせってイライラした気持ちを周囲の人にぶつけたりしても、まったく解決にはつながりません。テストのことを忘れるために、または余裕があるふりをしてTVを見たりマンガを読んだりゲームをやったりするのも、『勉強はするけど、それは明日から』などと先延ばしするのも同じです。
 解決のためには、なぜテストをいやだと感じるのかを考えることから始める必要があります。人によっていろんな理由があるとは思いますが、自分はどんな理由でいやなのかを考えながら続きを読んでください。

点数が気になってイヤ

 勉強が苦手で思うように点数が取れない人はもちろん、高い点数を取っている人も時にはここに含まれます。良い点数が取れる人をうらやましいと思う人は多いですが、その人も実は良い点数を取り続けなければならないというプレッシャーと闘っているかもしれないからです。点数を気にする人の中には、点数が下がっただけで人間としての価値まで下がったと感じてしまう人がいます。テストの結果はその人のある一面を表現するものでしかないのに。
 例えばあるスポーツ選手がいたとします。ある日、試合中にケガをして、それが原因でそのスポーツを続けることができなくなったとします。確かにスポーツ選手としての価値は下がったかもしれません。しかし、『人間』としての価値はどうでしょうか。その人が監督やコーチになってすばらしい選手を育てるかもしれないし、別の分野で活躍するかもしれません。
 人間としての価値は、その時その時にできることをどれだけ一生懸命やったか、努力を積み重ねたかだと思うのです。そのスポーツを続けられなくなっても、自分にできることを精一杯やったとき、その人は人間として輝いていると思うのです。
 テストの点数についても、同じです。大切なのは目標を決めて、それに向けてどれぐらい努力したかだと思います。まだテストまで、決して多くはありませんが時間があります。受けてもいないテストの結果を気にするよりも、まずは勉強に取り組んでみませんか?

暗記するのがイヤ

 テストとなるととにかく暗記しなくちゃいけないのがイヤ。そんな人もいます。憶えることがなかったら、テストもそんなに苦にならないということかもしれません。では、勉強にはなぜ「暗記」がつきまとうのでしょうか。
 トランプなどのゲームやスポーツには必ずルールがあります。そのルールを守ることでゲームやスポーツを楽しむことができるのです。ルールを守らない人がいたら、ゲームはめちゃくちゃになり、参加している人たちやそれを見ている人たちにとって大変迷惑です。ルールをきちんと覚えていないとゲームやスポーツは楽しめないのです。
 さらに、実際に自分でやってみようとするとそれなりの技術を身につけなければなりません。囲碁や将棋なら定石などの知識や先を読む技術。スポーツなら身体の使い方やボールやラケットなどの道具を扱う技術などがそうです。こういったものはそんなに簡単に身につけられるものではないから、時間をかけて基本の練習をくり返す必要があります。だから、今、クラブでそういう基本的な技術を身につけるために、毎日練習を積み重ねている人も多いんじゃないですか?
 勉強で『暗記』というのは、まさにゲームやスポーツのルールを憶えること、そして、技術を身につけることと同じことなんです。学習したことを理解し、使いこなして勉強を楽しめるようになるには、暗記しなくちゃいけないことが多いのです。暗記するには紙に何回も書くとか、暗記カード等を使って毎日繰り返し覚えるしかないと言われます。暗記は、すぐには効果が出ないし、努力を続けるのはしんどいと思いますが、他に方法はないのです。
 ついでに書いておくと、人間ってイヤだと感じるものは憶えないようにしようとする反応がよく起こります。憶えるのが苦手な人は、それが原因でうまく暗記できないのかもしれません。逆に自分が好きなものについて、かなりしっかりと暗記できる人は多いですよね? 鉄道ファンが駅名をすべて覚えていたり、好きなアーティストの新曲が出たらその日のうちに歌えるようになったり… だから、少しでも勉強が楽しいと思える部分を見つけるとか、楽しく思えるような雰囲気や方法で勉強するとか、そういった工夫を考えてみましょう。
 おっと、もう最後の行だ。続きは次の学級通信で。