修学旅行に行く前の気持ち

修学旅行に行く前の気持ちは

 修学旅行まで、ほんとにもうあと少しとなりました。僕は担任として白馬方面へ行くのは2度目なので、ワクワクしています。
 2年前に行った修学旅行では、雪遊びの場所へ行く途中でみぞれまじりの雨が降り出し、きれいな景色が見えないどころか雷鳴が響き渡る状態で、ほとんど遊べないまま下山しました。ラフティングも雷の音が聞こえる中、雨で濡れたのか川の水で濡れたのかわからないぐらいの状況の中で行われました。今年は良い天気だといいのですが。巨大テルテル坊主には、頑張ってもらいたいものです。
 修学旅行に行く前は、楽しみだという部分と、何となく不安だという部分が混じり合っていることがあります。一緒に同じ部屋で泊まる人と仲良くできるかなとか。ラフティングで、川に落ちたりボートが転覆したらどうしようとか。EX アドベンチャーの地上から10mの高さの途中で動けなくなったらどうしようとか。いろんな不安要因があるみたいです。
 ですが、今まで修学旅行から帰ってきた生徒の反応はとても良くて、ラフティングもEX アドベンチャーも心に残ったランキングで上位にランクされているそうです。「案ずるより産むが易し」という諺がピッタリ当てはまると言うことなんでしょう。

修学旅行のミーティング

 学級通信でふれたので、みんなの間でミーティングのことが少しは話題になっていると思います。中にはミーティングがあるから修学旅行に行きたくないという声もあるかもしれません。どんなものか、経験がないからどうしても不安が先に立ってしまうんでしょうね。このクラスの修学旅行実行委員も困っているんでしょうか。
 でも、ミーティングも雪遊びやラフティングと同じように、学校に帰ってきてからの感想文や思い出ランキングを見ると、やっぱりランキング上位に入るんです。しかも、卒業式での「卒業生のことば」の中に雪遊びやラフティングは触れられず、ミーティングのことは出てくることも多いんですね。普通に楽しかったというものとは、まったく別の「何か」が、ミーティングにはあるという証拠だと思うのです。

修学旅行の目的

 しおりの中の文章はどうであれ、修学旅行の目的の中に『集団生活を通してクラスの交流と団結を深める』というものがあるのはわかると思います。
 今の中学生には人間関係に悩む人たちが、いっぱいいます。もちろん、この学校の3年生にもそういった人がいます。そのことを先生や友達に相談している人もいれば、自分の胸の中に閉じこめて一人でじっと耐えている人もいます。家族にさえ言えず、体調までおかしくなってしまい、保健室を訪れる。そういった人もいるかも知れません。
 先生達は、その状態を何とかしたいと考えています。相談に来てくれたら話を聞くこともしましょう。アドバイスもしたいと思います。ただ、人間関係については、自分で殻を破り、自分の力で乗り越えてもらわなければならない面もあります。自分を変えていくことが必要なこともあります。自分で学びとってもらうしかないこともあるんです。
 そこで、修学旅行の出番です。普段の学校生活とはちがう環境で、普段とはちがった友達とのつながりの中から、クラスの仲間についての新しい発見、そして、新しい自分の発見ができたら、何らかの改善につながるのではないか。その点を期待したいと考えています。それが、修学旅行の目的につながっています。

半年後、そして未来に向けて

 さらに、君たちは、これから半年間の間に2回の実力テストと3回の定期テストをこなし、高校見学や体験入学、パンフレットなどを参考にしながら先生や家の人と相談し、中学校卒業後の進路を12月の懇談で決定しなくてはなりません。ものすごいプレッシャーもかかるだろうし、精神的にも肉体的にもしんどくなってしまうこともあるでしょう。
 そんなとき、クラスの中に心から信じ合える人間関係があって、励まし合い、そっと寄り添うことが自然にできたら、どんなに助かるか。そんなクラスをつくっていくための第一歩というかきっかけが修学旅行になると思うし、そんな目的をもっとも明確に持っている修学旅行のプログラムがミーティングなんです。
 どんな話をするかは、みんなにまかされています。深く考えすぎないで、何を話すか自分で決めて下さい。「案ずるより産むが易し」ですよ。