本当に個性を活かすとは

なぜ掃除や係活動にこだわるか

 掃除や係活動が始まって2週間あまりが経ちました。その間、ほぼ毎日、終礼の時間に掃除か係の仕事のことについて話をしています。昨日などは、今までにないくらい強い口調で注意をしました。
 君たちの中には、なぜこんなにも掃除や係の仕事について、毎日ごちゃごちゃ言われなきゃいけないんだろうと疑問に思っている人がいるかもしれません。そこで、担任として、僕が掃除についてなぜこだわるのかを話したいと思います。

個性についての勘違い

 『個性を大切に』という言葉は、よく聞く言葉です。先日の入学式や始業式でも、校長先生のお話の中に出てきました。僕もその意見には大賛成です。世の中の多くの人も賛成すると思います。
 しかし、どうすることが『個性を大切に』することになるのか、本当に理解している人は案外少ないのかもしれません。実際に今まで、勘違いをしている人たちをたくさん見てきましたから。たとえば、周囲を無視して自分のやりたいことをやり、相手の気持ちを考えずに自分の言いたいことを言い、周囲になんと思われようとも自分らしい(と勝手に思いこんでいるだけのこともありますが)髪型や服装をすることが『個性を大切に』することだと考えているのです。確かにどんな行動をし、どんな言葉を使い、どんな服装や髪型にするか。そこで『個性』を表現することがわかりやすいと思います。
 これらの一部には、周囲の人たちに受け入れられるような内容のときもあるので、すべてを否定することはできません。でも、周囲のことを考えないで自分のことだけを考えている場合、『個性を大切に』しているのではなく、単なる『わがまま』になっていることが多いのです。

個性を大切に

 『個性を大切に』することは『個性を活かす』ことです。大切なのは何に対して『個性を活かす』のかということ。自分のためだけに『個性を活かす』ことを考えたら、それは「わがまま」になりやすいんです。そうじゃなくて、自分が所属しているとか、関わっている『集団』に対して、自分の『個性を活かす』ように考えたら、それは「わがまま」とは言われず、周囲にもその人の存在とかやったことが認められ、自分で自分をほめたくなるような結果につながりやすいんです。
 君たちは、クラスという集団に入っていますね? そのクラス全体のために、またはクラス内の他のメンバーのために、自分らしいやり方でがんばったら、それは『個性を活かす』ことになるし、同時に『個性を大切に』していることになるんです。
 リーダーになれる人は、クラス全体を引っ張ったらいいんです。話をすることが苦手で、友達をたくさん作ることができない人がいることに気づくことができる人は、積極的に声をかけてあげたらいいんです。勉強が得意だから、わからない人に教えてあげることができるのなら、そうしてあげればいいんです。遊びに誘うとかでもかまいません。他にもクラスのために、またはクラスの誰かのためにできることはいくらでもあるでしょう? 
 それぞれの個性を持ち寄って、みんなががんばれば、クラスはとても居心地がよくて楽しい場所になりますよ。僕は、そんなクラスを目指したいです。みんなもそう思いませんか?

掃除や係の仕事もがんばれ

 係の仕事や掃除をしっかりがんばることも、そんなクラスにするための大切な要素です。
 特にこのクラスの教室でやっている、通称「システム」は、極力ムダを省くような掃除のやり方になっていますから、時間が早く終わります。でも、黒板や机の上を拭く仕事などは細かく決めていません。そこに、個性を活かすチャンスがあると僕は思っています。
 同じように係の仕事の中にも、個性を活かすチャンスがあります。だから、掃除や係の仕事にこだわりたいんです。

教室の掃除の進め方(通称システム)は、こちらで説明しています。
https://msensei.blog/2022/08/04/how-to-clean/