後悔をする前に

卒業生が来て

 先週から今週にかけての放課後、今年の3月に卒業した卒業生が何人も来ています。同じ人が何回も来るのではなく、メンバーは日替わりのような状態で、ほぼ毎日誰かが来ているのです。中には僕が担任していた卒業生もいるので、廊下で立ち話などをします。高校での新しい生活はどうかとか、中学校にいた頃の思い出話とか、そういった話が中心です。
 新しい生活をとても楽しんでいる人もいますが、中には後悔をしている人もいます。「もっと勉強をしっかりとしとけばよかった。(高校の)授業についていけへん」「ほんまや。中学1年の時からやり直したいわ」そんなことを言っているのです。こういう状態を「後悔先に立たず」と言うのでしょう。
 今の君たちは、こんな先輩の言葉を聞いてもあまりピンとこないかもしれません。中学校に入学したばかりで、部活や授業など新しい生活に慣れるのに精一杯だということもあるでしょう。そんな状態なのに、さらにもっと先の高校の話なんてピンとこないのも仕方がないことかもしれません。
 でもね、確かにまだまだ先のことではあるけれど、いつかは直面することです。少しずつでもいいから、その日のために備えておくように心がけておきましょう。後悔をする前に。

人間関係の作り方

 中学校に入学してから2週間がすぎ、少しずつ中学校での生活に慣れてきましたね? 緊張がほぐれ、少しずつ人間関係も広がりつつあるようです。
 新しい人間関係を作っていくきっかけの作り方にはいろいろとあります。たまたま席が近くになって、なにかの時に声をかけてみるとか。自己紹介の時に言ったことを聞いて、その人に興味を持ったとか。同じクラブに入って、一緒に練習をしたり、道具の準備やあと片づけをしたり、そのうちにだんだん親近感を感じて、いつのまにか普通に話ができるようになったとか。
 こういったきっかけの作り方ならいいのですが、そうではない場合があります。そういったものの中には、人間関係を作るどころか壊しかねないものが含まれています。
 例えば、その人の物や道具などをかくしてしまう。廊下を歩いているのをジャマする。そういったイタズラのようなことをする人って見かけませんか? もっとひどい場合には叩いたり蹴ったりなど暴力的なことをする人もいます。そういうことをやって、相手がどんな反応をするかを見て、自分との関係をはかっているのかもしれません。でも、そんなことでは良い人間関係は作れません。

良い人間関係とは

 先日、良い友達の関係とはどういうものかという話をしましたが、覚えていますか? お互いが対等な立場でいられるのが良い友達関係で、常に一方が上でもう一方が下になるような上下関係は、良い友達関係とは言わない。そんな話でした。
 上下関係では、いつ自分が下になるかという恐怖をいつも感じています。そういう人はいつも不安なので精神的に疲れます。他のクラスに転入生があると、自分の立場がどうなるか気になって仕方がないからすぐに見に行ったりします。普段の生活でも、自分が上だと確認して安心するために継続して暴力的な行為を続けたりします。それがいじめと呼ばれるようになってしまうこともあります。
 さっき話をした卒業生ですが、勉強のことに関しては後悔していても、中学校時代の友達関係は充実していたと言っていました。君たちには、同じように充実したホッと安心できるような友達関係を作ってほしいです。
 だから、暴力的な行為をしている人を見つけたら注意します。そうすると、よく返ってくる言葉が「これはあそびです」。周りから見ていて度が過ぎているから注意しているのです。さらに、そこから対等な立場の、本当に心からつながれる友達はできないから注意しているのです。
 ぜひ、よく考えて正しい行動をしてください。後悔をする前に。