クラスの一歩と次の一歩

クラスをつくるのは誰か?

 昨日の学級通信で、4組の学級目標を確認しました。あれを読んだ保護者の中にはそのあまりの長さに驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
 さて、普通、学級目標はすばらしいことばで埋め尽くされているものです。みんなのこんなクラスになったらいいな。そんな気持ちがそういったことばを選ばせるのでしょう。でも、ちょっと考えてください。そんな良いクラスをつくるのは誰なんでしょう? 担任である僕ですか? それとも…?
 みんなの心の中に『誰かが、このクラスを良いクラスにしてくれる』のを『待っている』部分はありませんか? そういう人は、学級目標を決めるときにも真剣に考えないし、話し合いにも参加しません。以前、学級目標を決める話し合いの時に、寝ている人がいたこともあります。自分でやろうなんてまったく考えないくせに、『このクラスが良いクラスになったらいいな』 などと考えるのはすごく虫のいい話です。
 君たちが考えなければならないことは、「良いクラスになったらいいな」ではなくて、『良いクラスにするぞ』とか、『良いクラスにしたい』です。誰かに任せるのではなく、自分から積極的に関わって、自分にできることを考えて、みんなと協力して『良いクラスをつくっていくのだ』という気持ちを持つことです。そんな人がたくさんいなければ、クラスは良い方向になかなか動き出さないものです。

学級目標は第一歩

 よいクラスをつくっていくための、その第一歩が学級目標を決める作業だと思っています。学級目標をまじめに考えられない人が、よいクラスをつくっていくメンバーにはなりにくいと思うのです。
 また、話し合いをしっかりすることで、学級目標にみんなの『気持ち』が込められたらいいなと思うのです。ですから、時間をかけてじっくりと話し合いに取り組んでもらいたいなと考えました。2時間かけて学級目標を決めたのはそのためです。
 目標を決めるという第一歩は踏み出しました。その第一歩に続く、次の一歩をどうするかがとても重要です。次の一歩の具体的な手立ては、新しいクラスの中でつながりを作ることです。
 新しいクラスがスタートして、新しいつながりも増えてきました。人間はつながりを持たなければ生きていけないのですから、新しいつながりをどんどん広げていくことはとても大切です。席替えもするし、宿泊行事もあります。いろんな機会を利用してつながりを広げたり、つながりを深めたりして欲しいと思います。
 集団が発達していく段階を理論的にまとめてみると、まず近くにいて話すきっかけのある人ととりあえず小さなグループをつくります。クラスの中に自分の居場所をとりあえず確保しておこうというような段階です。
 次に共通の話題があるなどで自分に合う人たちと新たなグループを作るために、グループの再編成が起こります。でも、この段階では、まだまとまりのあるクラスではありません。
 次の段階に進むには自分との共通点を知って何だか身近に感じるようになったり、意外な一面を見て見直したりする機会ができるだけたくさん必要です。そうすると話ができる人が増え、精神的な距離が縮んでいくことになるからです。その段階までいくと、グループとグループの距離が小さくなり、グループ間に交流が生まれ、グループが成長して大きくなっていき、やがてクラス全体のまとまりへとつながっていきます。
 4組はこれからそういう段階に進んでいくところだと思います。ということで、まずは精神的な距離を縮めるために小さなことでもいいので、いろんな人のことを知りましょう。また、同時に自分のことを知ってもらう努力も必要です。