『がんばる』なら 『変わる』なら それは今すぐ!

何をがんばるか

 『中学3年生になったら、がんばるぞ!』という気持ちは、みんなの心の中に必ずあると思います。それは、どうしても『進路』のことが気になるからです。進路についての情報をいっぱい持っている人も、そうでない人も、どちらにせよ『大変だぁ』という意識から逃れることはできないんですね。多少、意識の強さに差はあるとは思いますが。
 ゲームで夜遅くまで起きていて、朝はなかなか起きられない。もちろん宿題なんかしない。そんなダラダラした生活を送り、学校では授業中に寝ているかおしゃべりばかりしているというように、どんなに勉強にまじめに取り組まないような人でも、小学校から中学校へはそのまま進むことができました。けれどもみんなも知っている通り、義務教育は中学校まで。中学校を卒業して就職するにしても、高校や専修学校等に進学するにしても、そんな状態ではどうしようもないということがわかっているから、『がんばらなければ』という気持ちにつながっていると思うのです。
 そういう気持ちはとても大切だと思います。でも、それだけでは不足だと僕は思っています。『がんばるぞ!』だけで終わるのではなく、『何をがんばるか』というところまで考えて欲しいのです。具体的な行動につなげなければ、気合だけ空回りしてしまうからです。また、何をがんばるのかを考えることで、自分自身を振り返ることができます。自分自身を振り返り、自分で自分を見つめて、自分のことを自分で理解することは、自分にあった『進路』を見つけるために絶対に必要なことなのです。

がんばるなら、変わるなら、それは今すぐ!

 たまに、中学3年生になってもダラダラした生活をつづけておきながら、2学期の終わりごろになって、やっぱり進学したいと言い出す人がいますが、それでは遅すぎます。受験まであと少しになってからがんばり始めても時間が足りません。
 以前、そんな生徒に今からではすごくむずかしいということを理解してもらえるように、時間をかけて説明をしました。なのに『でも、オレがんばるから』という答が返ってきて、僕は途方にくれたことがあります。なぜそうなる前にきちんと努力をしなかったのでしょう。「後悔先に立たず」とはよく言ったものです。
 「善は急げ」ということばもあります。自分の今までの生活や考え方、行動といったものを反省して、よい方向に変えるのなら早いほうが良いのです。せっかく『がんばろう』という気持ちを持つことができたのなら、すぐ行動するべきなのです。今なら、クラスが変わったばかりなので、がんばるきっかけにしやすいでしょう。
 さらに、人間は周囲の人と影響を与えあっています。無意識のうちに、周囲の人の視線を感じたりして、自分の行動を制限したり、逆に暴走させたりすることがあるのです。それまで周囲に迷惑や心配をかけるようなことを続けていた人が、急に真面目になると「あいつも頑張ってる。自分も頑張ろう」といった感じで周囲に『がんばろう』という気持ちを起こさせることがあるのです。さらに進化して『みんなで一緒にがんばろう!』とお互いに伸ばしていけるようになったら最高です。
 ということで、がんばるなら、よい方向に変わるなら、それは今すぐ始めるべきです。遅刻をしない。授業を大切にする。提出物の期限を守る。学校に不要物を持ってこない。掃除や係の仕事をさぼらない。などなど細かいことだと感じるかもしれませんが、そういったことからすぐに始めましょう。

がんばろうという気持ちを大切に

 周りの誰かを無理やりがんばらせようとしてもなかなか長続きしないし、本当にがんばる気持ちになってもらえるかどうかは疑問です。がんばっているフリをさせるぐらいはできるかもしれませんが、やる気がない人を本当にがんばろうという気にさせるのは、実はとてもむずかしいのです。
 ということは、周囲の人に言われなくても自分で『3年生になったんだからがんばろう』という気持ちになったのなら、それはすごいことなんですよ。そんな人は、少しでもいいです。自分で自分をほめてあげましょう。そして、自分の『頑張ろう』という気持ちを本当に大切にしてください。